交通安全キャンペーンのステッカーで目にした「transit」の意味とは?
最近は空き時間があるとせっせと車の運転の練習をしているのですが、先日路上駐車をしたところ、パーキングメーターにこんなステッカーが貼られていました。
ポイント
“transit” は「交通機関」という意味です。
- the activity or process of moving someone or something from one place to another
- [AMERICAN] a system of buses, trains, etc. that people use to travel around a particular city or area
(「交通機関」の意味があるのはアメリカ独特なんですね!)
「帰宅する3つの簡単な方法」ということで、
- PARK IT
- CAB IT
- TRANSIT
が紹介されているのですが、”TRANSIT” は単語の中に “IT” が含まれているので、うまく韻が踏まれています。
私はジェガーさんに言われるまで気がつきませんでした・・・!
補足
というわけで、なんやこれはと思い、帰宅後ステッカーに書かれていた URL にアクセスしてみたところ、なんとこのキャンペーン、『Seattle Nightlife Initiative』という市の交通安全政策の一環でした。
夜遊びをしたあと安全に帰宅して欲しい、という思いから、先ほどの “PARK IT” “CAB IT” “TRANSIT” の3つの方法が提唱されたのがおよそ3年前。2年前から “PARK IT” として、翌朝の午前8時〜午前10時の駐車チケットを前の晩の午後10時から購入できるようになったそう。言い換えれば、10時以降に車を路上駐車する場合、2時間分の料金で翌日午前10時まで同じ場所に停め続けられるようになったわけです。
Seattle Mayor, Mike McGinn – Seattle Nightlife Initiative | Park it
また、”CAB IT” と称して、夜の市内に深夜タクシー乗り場が新たに5箇所設置されました。午後10時から午前6時の間は各乗り場に最大4台が待機しているそうです。
Seattle Mayor, Mike McGinn – Seattle Nightlife Initiative | Cab it
最後に “TRANSIT” ですが、こちらも深夜の時間帯のバスの運行が増えたそう。それまでは午後11時台に最終を向かえるバスが多かったのですが、ダウンタウンから各地域に向かうバスのダイヤの何本かに、午前2時15分発、午前3時半発が加わりました。
Seattle Mayor, Mike McGinn – Seattle Nightlife Initiative | Transit
私たちの家の近くのエリアもバーが多いのですが、多くのバーは深夜まで空いています。でも、この政策が始まる前は交通機関は深夜通っていなかったので、やはり車に乗って帰るという人が多かったのかもしれません。市は2011年に、バーの深夜営業時間の延長も認めていました。
ジェガーさんも私もあまり夜遊びをしないので、全然知りませんでした・・・!
さらに市のウェブサイトを見ていると、治安(public safety)を守るためにパトロールの数を増やすことも今月発表されていました。私のいるところは全米でも治安が良い方なのですが、それでもここ最近不穏な事件が度々起こっていたので、ちょっと安心。最近警官多いな〜と思っていたら、こういうことだったんですね。
Mayor McGinn » Mayor announces new investment in citywide public safety
ちなみに、夏はパトロールする警察官も半袖短パンでめちゃ軽快です。