バートとアーニーは同性愛者!?ニューヨーカー誌の表紙が話題

先日から同性婚のニュースを取り上げていますが、28日にはニューヨーカー(The New Yorker)誌が大胆な次号の表紙を発表し、話題になっています。



教育番組『セサミストリートSesame Street)』のバートとアーニーが寄り添ってテレビを観ているこの表紙。画面には、米連邦最高裁判所(The U.S. Supreme Court)の裁判官たちが映し出されています。

バートとアーニーが同性愛カップルなのではないかという憶測は、私は最近まで全然知らなかったのですが、けっこう前からささやかれていたようです。2011年には『Let Bert & Ernie Get Married On Sesame Street(バートとアーニーをセサミストリートで結婚させよう)』という署名活動も行われ、1万人以上の署名を集めていました。
Bert + Ernie for Marriage Equality

(via See-ming Lee [CC-BY-2.0], via Flickr

これに対し、番組を制作している非営利教育団体(nonprofit educational organization)の Sesame Workshop は2人のゲイ疑惑を否定しています。

Bert and Ernie are best friends.  They were created to teach preschoolers that people can be good friends with those who are very different from themselves. Even though they are identified as male characters and possess many human traits and characteristics (as most Sesame Street Muppets™ do), they remain puppets, and do not have a sexual orientation.

(バートとアーニーは親友です。彼らは、違いがあっても友達になれるということを就学前の子どもたちに教えるためにつくられています。どちらも男のキャラクターで、他のセサミ・ストリートのマペットと同様に人間らしい特徴を備えていますが、彼らはあくまでマペットであり、性的関係にはありません。)

via Bert and Ernie are not gay, Sesame Street says – WorldViews – The Washington Post(8.11.2011)

そんな中、2人が同性愛カップルであることを示唆するこの表紙は瞬く間に人々の注目を集め、上のニュースでも紹介されているように、28日には Twitter での関連ツイート数が1分間に77ツイートを記録しました。

意見は賛否両論に分かれていますが、概ね好意的。表紙のデザインを手がけたジャック・ハンター(Jack Hunter)さんは、”This is great for our kids, a moment we can all celebrate.(これは子どもたちにとって素晴らしいこと。私たちみんなで祝う時なのです。)” とコメントしています(via The New Yorker)。

なお、この表紙を掲載したニューヨーカー誌の記事『COVER STORY: BERT AND ERNIE’S “MOMENT OF JOY”』(6.28.2013)は、この記事を書いている米29日時点で49万5000イイネを集めています!

関連

画像に含まれている赤字に白のイコールマークのロゴについては、以前取り上げました!→ HRC の赤いロゴのニュースで耳にした「public figure」の意味とは?