英語で「右側の後ろの方の席」は何と書く?
以前、ひょんなことから仲良くなった、サウジアラビア出身のムネーラさん。彼女に先日『ムスリムテインメント(Muslimtainment)』なるイベントに誘われ、面白そうだったのでジェガーさんと一緒に行って来ました。
ムネーラさんは私より一つ年上で、普段は私たちの家の近所にある某大学に通ってはります。『ムスリムテインメント』はその大学のムスリム生徒会が、イスラム文化への認識を高める目的で開催する1週間のイベント『イスラム週間』の最終日に行われるイベントやそう。
「会場で待ってるから〜!」と言われていたので、ジェガーさんと会場へ行ってみると、いかにも手作り感あふれる垂れ幕を発見しました。
てっきりもっとお祭り的な感じかと思っていたのですが、どうやら奥の講堂の中で開催されているようです。
すでに始まっていたので、ジェガーさんとこそこそ入り、ちょっと後ろの方の席にささっと着席。下の写真では少しわかりづらいかもしれませんが、女性の多くはスカーフを頭にかぶってはるので、ムネーラさんがどこにいるのか全くわかりません。
ショートムービーやコントなどを見ながら、「ムネーラさんに一応テキストしとこっか」ということで、「着きましたよ」と送ると、「私今向かってるとこ」という返事が。
「ムネーラさん、まだ来てへんみたい」
「なんや。ほなどこに座ってるか伝えといたら」
「了解」
ということで、座っている位置をテキストしようとしたのですが、
「こっちって、左側で良いんかな?」
「でも、入口前にあるし、入った側からしたら右側になるんちゃうん」
「そっか。じゃあ、そうメールすんで」
と言ったところで、今度は「右側の後ろの方」という位置を英語でどう説明すれば良いか一瞬迷ってしまいました。
ポイント
「右側の後ろの方」は “on the right side in the back” となります。
同様に、
「左側の後ろの方」は “on the left side in the back”、
「左側の前の方」は “on the left side in the front”、
「右側の前の方」は “on the right side in the front”
といった表現ができます。
また、「後ろの方」というのは “in the rear” とも言えます。
先日映画祭に行った時は、ジェガーさんが食べ物を買いに行っている間に私が席取りをしたのですが、その時私は3ブロックに分かれた座席のうち、中央のブロックの前から5番目の列の左の方にいたので
I’m sitting in the 5th row on the left side of the middle section
とテキストで伝えました。
場所の説明って、意外とややこしいです。
補足
というわけで、テキストを送ったのですが、しばらして「めっちゃ後ろにいるけど、どこにいるんかわからんかったで」というメッセージが来ました。
えっ?と思って反対側を見ると、反対側にムネーラさん発見!スカーフをかぶっていても、ちゃんとわかりました。急いで「うちら反対側にいますよ」と送ると、ムネーラさんも私たちを発見したらしく手をふってくれました。
「やっぱり右側の後ろっていう言い方わかりづらかったかな」
「入口が前にあるのがあかんねん」
とジェガーさんと言っているとインターミッションになったので、急いでムネーラさんの方へ。
「どう?イスラムのジョークわかる?」
「正直、ちょっと難しいです(笑)」
「ジェガーは?」
「僕も、ちょっと難しいかも(笑)」
「遠慮しんと、2人ともわからんことあったら何でも聞いてね!」
出会った頃はちょっと恥ずかしそうなところもありましたが、今ではすっかり私にとって姉御的存在になっているムネーラさん。知り合いが多く、いろいろな人が「ムネーラ!」と話しかけにきます。
「ここにいる人ってだいたいみんな学生さんなんですか?」
「そうそう。主催してんのもムスリム生徒会やから学生やし、私も主催者の一人やで。」
「じゃあムネーラさんも今日、前出てなんか出し物したりするんですか?」
「いやうちは今回は裏方専門やから!」
そうやっていろいろ話をしていると、いきなりぞろぞろと講堂の前に人が集まり始めました。順番に列を作って並んでいます。
何!?と思っていると、「あ、そっか」とムネーラさん。
「イベントの前半の間に祈りの時間過ぎちゃったから、今祈りするみたい」
「ムネーラさんは行かなくて良いんですか?」
「私はこっち来る時にもう祈ってきたから」
やっぱり祈りの時間ってイベントと重なったりすることもあるんや〜、そしてそういう時は祈りの時間をずらせるんや〜と思いながら祈りの様子を座席側から眺めていると、隣で普通に iPhone で写真撮影を始めるムネーラさん。
「Instagram にアップしよーっと」
まわりを見渡すと、ムネーラさんのようにすでに祈りを済ませてきて見物している人たちも、みんな普通に携帯でぱしゃぱしゃお祈り中の人たちを撮影してはります。私も携帯で撮影しようとしましたが、なんとなくためらってしまいました。
そうこうしている間にお祈りが終わり、インターミッションも終わり、後半も終わってイベント終了。
「いやー面白かった!ムネーラさんほんま誘ってくれてありがとう!」と言うと、「今度家来たらサウジアラビアの料理作ったげるわ」とムネーラさん。
「えっ!食べたい食べたい!」
「でもうちそんな料理うまくないけど」
「えっ私もですよ!日本にいた頃全然料理してませんでしたもん」
「やんな!?家政婦さんたちがやってくれはるもんな!」
ん?・・・家政婦さん?(しかも複数形?)
ムネーラさんと話をしていると、時々「この人の実家って実はめっちゃ金持ちなんちゃうん」と思う時があるのですが、「家政婦さんたち」という言葉でほぼそれを確信しました。
私が日本にいた頃全然料理してなかったのも、家政婦さんたちがいたからということにしたいです。
復習
“in the rear” の “rear” は以前にも取り上げたことがありました!→ 建物などの壁などでよく見る「Parking In Rear」の意味とは?