貧困撲滅キャンペーン『Live Below The Line』に関する記事で目にした「raise awareness」の意味とは?

「今日のブログ、まだ何書くか決まってへんねん」と言っていたら、ジェガーさんが「『Live Below The Line』っていうキャンペーン知ってる?」と聞いてきました。

poverty for food

「何それ?」
「なんかベン・アフレック(Ben Affleck)もやってるらしい」

ジェガーさんが『Ben Affleck to live on $1.50 a day(ベン・アフレック、一日1.5ドルで生活)』というリンクを送ってきたので、さっそく目を通してみると、

They will live on $1.50 of food and drink a day (no Starbucks for him!) April 29-May 3 to raise awareness about extreme poverty.

via Ben Affleck to live on $1.50 a day | USA TODAY

という部分が気になりました。

ポイント

“raise awareness” は「関心を高める」「認識を高める」という意味で、社会問題に関するプロジェクトや記事などでよく使われています。

先ほどの文章は「極貧に対する人々の意識を高めるため、彼らは4月29日から5月3日まで、一日1.5ドルの飲食代で(スターバックスはなし!)生活するのです」と書かれていたのでした。

“彼ら” の中には、ベン・アフレックのほか、ジョシュ・グローバン、ソフィア・ブッシュ、デビ・メイザーなどの名前も含まれていました。

補足

というわけで記事によると、この一日1.5ドルというのが、極貧を定義する一般的な国際的数値に相当するそう。

The $1.50 figure is the current equivalent of the accepted global figure used to define extreme poverty.

via Ben Affleck to live on $1.50 a day

世界で極貧状態に直面している人口は14億人(1.4 billion people)と記事は伝えています。

このプロジェクトについてもっと詳しく知りたいと思い、『Live Below The Line』のサイトに行ってみると、ヒュー・ジャックマン(@RealHughJackman)が出てきました。

How did it all start?』によると、この企画が始まったのは2009年。グローバル貧困プロジェクト(Global Poverty Project)のリッチ・フレミング(Rich Fleming)さんと、オークツリー・ファンデーション(The Oaktree Foundation)のニック・アラダイス(@NickAllardice)さんが発案者で、なんと一日1.5ドルで生活することに3週間も挑戦したそう。

サイトでは挑戦者のためのレシピ集やヒント集、アドバイスなどがたくさん紹介されていますが、『How does it work?』によると、成功させる秘訣は多くの人と協力し合うことみたいです。

One of the easiest ways to partake in the challenge is to share the cost of ingredients amongst a team, as long as no participant spends more than $1.50 a day or their total $7.50 budget. Working as a team will allow you to pool together funds and do more with your cooking.

How does it work? | Live Below The Line

「体験する」というのは、確かに最も具体的に概念が理解できる方法だと思います。漠然とした理解で「とりあえず募金」するよりも、「何のために募金するのか」がちゃんとわかっている方が募金に意味があります。

ちなみに、ベン・アフレックさんは昨日は米と豆を食べたそうです。


まずは1日から挑戦してみるのもありかもしれません。

※アイキャッチ画像:by just clicked [CC BY-SA 2.0], via Fotopedia