日本のプリンによく似たフランのパッケージで目にした「gluten-free」の意味とは?
私はプリンがめっちゃ好きです。コンビニのプリンも、ケーキ屋さんのプリンも大好き。でも、アメリカに来てからしばらくプリンを食べる機会に恵まれず、昨年末に帰国する際にはこんなリストを作成していました。
ちなみに、私が「日本に行ったら食べたいものリスト」に入れていた一部は、こちら。
- 京都久保田のラーメン
- 京都風来坊の担々麺
- 京都両国のちゃんこ鍋と〆の雑炊
- 京都天豊の焼き肉
- お母さんのすき焼き
- お母さんのお好み焼き
- 納豆と卵かけごはん
- 壬生菜のお漬物、千枚漬け
- 冷ややっこ
- 刺し身
- おでん
- 梅酒
- 梨と柿
- プリン
via 551の蓬莱の店のメニューで目にした「dumpling」の意味とは? | ツカウエイゴ(2012年12月)
すると先日、Twitter でこんなコメントをいただきました。
@tsukaueigo Hi! Kyoto now is 7:00 pm on April 1. 遡ってblog読んでます。(^^)「日本に行ったら食べたいものリスト」にプリンが入っていたんですが,Flanが日本のプリンに近しいと聞いたのですがまったく別物ですか?^^?
— Kuny3298 (@Kuny3298) April 1, 2013
ん?フラン? アメリカにはカスタードクリームみたいなプディング(pudding)しかないと思ってました。が、アメリカにもプリンみたいなデザートがあるんや!しかもフランって言うんや!これは絶対チェックしなあきません。
さっそくスーパーへ。すると・・・ありました!
どこにあったかというと、ゼリーコーナーにありました。
さっそく1個購入。2個入っているように見えますが、2個ずつ積み重なっていて、全部で4個入っています。パッケージを見ると、”GLUTEN FREE” と書かれているのに気がつきました。
ポイント
“free” は、接尾語として使われると「〜が含まれていない」という意味になります。
-free: used with many nouns to make adjectives meaning without a particular thing
(身近なところでいうと “duty-free〔免税の〕” “ad-free〔広告なしの〕” “cancer-free〔ガンがない状態である〕” など、さまざまな場面で使われています。)
食べ物関係でも、パッケージによく “fat-free(無脂肪の)” “additive-free(無添加の)” “daily-free(乳製品不使用)” “alcohol-free(アルコールを含まない)” “calorie-free(カロリーゼロの)” “sugar-free(無糖の)” などと書いてあります。
つまりこのプリンには「グルテンは含んでいません」ということが書かれていたんですね!
グルテンは小麦や大麦、ライ麦などに含まれるたんぱく質の一種。アレルギーやセリアック病(Celiac Disease)を抱える人は避ける必要がありますが、いつのまにか健康志向の高い人やダイエッターの間でも注目を集めるようになり、ここ数年 “gluten-free” の表記をよく目にするようになりました。
このフランもどうやらその流れに乗っているものと思われます。
補足
というわけで、念願のフラン、食べてみました。私が買ったフランの大きさは、たぶん日本のプッチンプリンよりちょっとちっちゃめです。底の方の色が若干濃いめですが、カラメル層らしきものは見当たりません。
すくってみました。とろっとした、透明に近いソースがかかっています。商品パッケージによると、どうやらカラメルソースみたいです。ぱくっ。
味は・・・完全にプリンではありませんが、80%プリンです!プリンが食べたくなった時にこれを食べても十分満足できるレベル。日本のプリンのようななめらかな口当たりは期待できませんが、甘すぎないのがちょうど良いです。素朴な甘さで、どことなくなつかしい味がします。
私が「うわっこれいけるわ!」と興奮していると、ジェガーさんが「なに一人でフラン食べてるん」と言ってきました。
「これがな、日本のプリンっていうデザートと似てるねん」
「プリン?これ日本にもあんの?」
「ちょっとちゃうけど、だいたい一緒やで。アメリカにこんなんあるって知らんかったー!」
すると、先日ジェガーさんとスーパーに行った時(ひょうが降った日です)に、ジェガーさんがいつのまにかスーパーのかごにこんなんを入れてくれていました。
「何これ!?」
「フランの素やで」
「あっ!フランの素もあるって教えてもらっててん。探してもようわからんかってんけど、どこにあったん?」
「お菓子作りの材料のコーナーのとこやで」
どうやらこのフランの素1個で約8個フランができるみたいです。このフランの素の箱の絵も、やっぱり色の薄いカラメルソースがかかっています。フランは薄いカラメルソースがポイントなんやと思いながら裏をひっくりかえすと・・・
「スペイン語やん!」
「だってこれ、メキシコのデザートやもん」
「えっそうなん!?」
「だからメキシコ料理屋さんとか行ったら、たぶんメニューにあるで」
「えっ行きたい!」
というわけで、連れていってもらって見つけたら、またブログに書きたいと思います。あと、今度フランの素も作ってみます!
Twitter 経由でコメントをいただいたおかげで、こうしてフランの存在を知ることができました。この場をお借りして改めてお礼申し上げます。フラン、本当にプリンに近かったです!
※サガスエイゴ企画や寄稿も引き続き募集中です!
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