HRC の赤いロゴのニュースで耳にした「public figure」の意味とは?
同性同士の結婚がアメリカの憲法に違反するかどうかの審理が、26日から2日間にわたって米最高裁判所(supreme court)で行われていますが、その一方で話題になっているのが・・・
米国最大の LGBT(lesbian, gay, bisexual, and transgender)人権運動団体であるヒューマン・ライツ・キャンペーン(Human Rights Campaign)のこの赤いロゴ。
Facebook でも知人や友人のアイコンが次々と同じロゴになっていて不思議に思ったので、調べてみると、やはりニュースになっていました。
そこでさっそく AP 通信の下の映像を観てみたところ 、”public figure” という言葉が気になりました。
We’ve seen so many public figures, from Senators to other politicians, to public figures, to celebrities and corporations have really taken this on.(0:39)
ポイント
“public figure” は「有名人」という意味です。
public figure: A famous person whose life and behavior are the focus of intense public interest and scrutiny.
上のニュースでは、「議員からスター、企業まで、多くの有名人がこのロゴを取り入れているのを見ました」ということを言ってはったのでした。
補足
私は最初このロゴを見た時、ぱっと意味がわからなかったのですが、「イコールマーク=平等」を意味しているそうです。もともとこのロゴは青地に黄色のイコールマークなんですが、結婚ということで、「愛」を意味する赤系に替わっているそう。
これを Facebook のプロフィール写真に設定することで、みんな「同性同士の結婚支持」を表明していたんですね〜
そもそも何でこのロゴが広がったのかというと、ヒューマン・ライツ・キャンペーンが26日の朝に Facebook 上で赤いロゴを公表し、”Make sure you wear red to show your support for marriage equality. And make your Facebook profile red too!(赤を身につけて、平等な結婚を支持していることを表明しよう。Facebook のプロフィールも赤にしよう!)” と呼びかけたのがきっかけ。この記事を書いている時点(米3/27)で68,000人もの人にシェアされるなど、多くの人に拡散されていきました。
実際の投稿→ Timeline Photos | Human Rights Campaign
最初のビデオでも語られていますが、ここまで一気に広がった背景には、有名人の影響力も少なからず関与しています。Marshable の記事『Facebook Turns Red as SCOTUS Marriage Equality Hearings Begin』(2013年3月)によると、スター・トレック(Star Trek)で知られるジョージ・タケイ(George Takei)さんがプロフィール画像を変えてから一気に加速した模様。ジョージさんの投稿を見てみると、ジョージさん自身もプロフィール画像の変更を呼びかけていて、こちらも4万人にシェアされています(米3/27時点)。
ジョージ・タケイさんの Facebook の投稿→ George Takei | Facebook
ジョージ・タケイさんバージョンのロゴは何気にスター・トレック仕様になっているのですが、ロゴを自分流にアレンジしているのはジョージさんだけではありません。ヒューマン・ライツ・キャンペーンが Flickr にまとめページを作って公開していますが、実にいろんなアレンジが加えられています。
HRC’s Favorite Logo Remixes | flickr
肝心の最高裁の審理の方はまだまだ時間がかかりそうですが、ロゴの流行からも全米の注目の高さが伺えます!
米最高裁で同性婚訴訟の審理始まる、全米が注目 | CNN.co.jp
米最高裁、明確な結論出さぬ構え―加州の同性婚禁止法を審理 | WSJ.com
復習
Q. 最初のビデオで “We’ve seen hundreds of thousands of new followers”(1:10)と言ってはりますが、この “hundreds of thousands of” の意味は何だったでしょう?