まるでアクション映画!隕石落下のニュースから垣間見るロシアの交通事情
先週ロシアで隕石事件があった後、ジェガーさんと政治コメディ番組『The Daily Show with Jon Stewart』を見ていたら、ある一つのコーナーに度肝を抜かれました。
題して『How I Meteored Your Motherland』。タイトルは、テレビドラマ『How I Met Your Mother』をもじっています。
最初に、これまで何度もメディアで目にした「ロシアの車のカメラが捉えた隕石の貴重な映像」が流れます。が、司会のジョン・スチュワートさん、ふとあることに気づいた模様。そうです、巨大隕石を見てもノーリアクションな人がいるのです。そこからロシアの非日常的な日常が明らかになっていきます。
日本でも報道されていたみたいなのでご存知かもしれませんが、ロシアではほぼ全ての車のダッシュボードにカメラが搭載されているそう。その理由は、職務怠慢な警察や腐敗が横行し、衝突事故で目撃証言が有利に働くことがほとんどないからとのこと。
隕石落下のニュースでわかった、ロシアの車載カメラ事情+ | MSN産経ニュース
つまり車に取り付けたカメラは、証拠を捉えて自分の身を守るための術なんですね!ところが、その「衝突事故」とやらが、なんだかものすごいです。
例えば 1:28 のところでは、一見普通の事故に見えますが、右に映っているドライバーさんは事故の衝撃でフロントガラスから飛び出してきてはります。(※下の YouTube の動画集の 6:06 から一部始終が見られます。)1:39 のところもびっくり。人を轢いたように見えますが、人が轢かれにやってきています。ちなみに私が一番びっくりしたのは 3:04 の牛の映像でした。
こんな場面に遭遇したら、私パニックになりそうです。他にも危機一髪のシーン満載なんですが、ロシアの人たちの反応があまりにも普通。それがまたすごいです。
ジェガーさんも私もしばらくあっけに取られていましたが、ジェガーさんがふと思いついたように YouTube で検索し始めました。すると、ロシアの事故映像がたくさんヒット。
これを見たらもう、「なんでやねん」の連続です。謎に次ぐ謎。怖すぎです。
世界保健機構(WHO)が調べた2007年の交通死亡事故に関する統計によると、ロシアの人口10万人あたりの平均死亡者数は25.2人。交通量6倍のアメリカの同年の平均死亡者数が10万人あたり13.9人であることを考えると、相当な確率です(日本は10万人あたり5人)。(via WIRED)
とはいえ、年がら年中こんなことが起こっているわけではもちろんないはず・・・と思っていろいろ見ていたら、こんな心温まる映像もありました。
やっぱり親切なドライバーさんもいて安心しました。
※アイキャッチ画像:by Katie@! [CC BY-SA 2.0 (http://creativecommons.org/licenses/by-sa/2.0/)], via Flickr