カレンダーに書いてあった「w/ 」の意味とは?

私は iPhone を初めて購入した数年前から、予定は全て Google Calender で管理して iCal と同期し、ジェガーさんともシェアしているのですが、ジェガーさんは今でもカレンダー派です。年が明けたら、毎年新しいカレンダーをセールで安く買ってきはります。



そこに小学生のような字でちまちま予定を書いて、共有してくれはるのですが、先日ジェガーさんの予定をチェックしようとカレンダーを見たら

Zero Dark Thirty w/ Chibi

と書かれていました。

ポイント

“w/” は “with” という意味で、日常生活ではよく使われています。また “w/o” と書くと、”without” という意味になります。

ジェガーさんは「チビ(私)と『ゼロ・ダーク・サーティZero Dark Thirty』(日本は2月15日公開)を観に行く」と書いていたのでした。

補足

というわけで、ジェガーさんが今年買ってきはったカレンダーがこちら。

「今年こそスーパーヒーローのカレンダー買うわ」と言うくせに、毎年謎のカレンダーを買ってくるジェガーさん。今年のカレンダーも、やっぱり謎です。しかも今年はちょっと、不気味です。

絵の下側に “SNAP WYATT SPOTTED GIRL” と書かれていたので、いつものごとく “Snap Wyatt” を調べてみたところ、こんな記事を発見しました。

この記事の中に “Snap Wyatt” という名前があったのですが、記事タイトルの “freak show” って何かわかりますか?「化け物ショー」のことです!

“sideshow” というのは、サーカス(circus)の前に行われる前座のこと。つまり、サーカスの前座として化け物ショーが行われていたんですね!その垂れ幕広告を手がけていた一人が、スナップ・ワイアットことデヴィッド・C・ワイアット(David C. Wyatt)さんやったというわけです。

ということは、この1月の絵も、一見すると豹柄にペイントしたセクシーなお姉さんですが、もともと全身に斑点があるお姉さんということになります。左下に “WHY?” 右下に “ALIVE” と書かれている意味も、これでようわかりました。

※補足:ジェガーさんに「えらいピリオド(.)でかくない?」と言ったら、「『ALIVE』の “I” の下に置いて “!” と掛け合わせてるんやろ」と言われました。なるほど〜

この記事によると、ワイアットさんは最も多作な(prolific)アーティストの一人やったそう。一度、バーナム・アンド・ベイリー・サーカス(現リングリング・ブラザーズ・アンド・バーナム・アンド・ベイリー・サーカス / Ringling Bros. and Barnum & Bailey Circus)に90枚の製作をたのまれ、それを1枚7時間のペースでちゃきちゃき仕上げはった達人です。

基本的に彼は被写体を見ずに、想像で絵を描いてはったようで、実際よりも見応えがあったとか。今ではこんな「化け物ショー」なんてないと思いますが、もともと19世紀にイギリスとアメリカで始まって第一次世界大戦後にピークを迎え、テレビの到来とともに廃れていったそうです。

(via Sideshow World

(via Sideshow World

(via flickr

↑いちいち「ALIVE」と書いてあるのがポイントです。

でもよう考えたら、今でもテレビで「世界一小さい人」とか「世界一体の柔らかい人」とか見ますし、そう考えると「珍しい人間を見せる」ということ自体はずっと続いているように思います。

こうして背景がわかると、いろいろ興味深いですが、なぜジェガーさんが数あるカレンダーの中からこれを選んだのかは、相変わらず謎です。

関連

その後、『ゼロ・ダーク・サーティ』を観てきました!→ 「I think」と同じくらいよく使われている「I would say」の意味とは?