オバマ大統領再選!そのニュースで何度も耳にした「project」の意味とは?

今日(米11/6)全米で大統領選挙が行われ、オバマ大統領が再選を果たしました。それを伝えるニュースで、”project” という言葉が何度も使われているのが気になりました。

Election Day 2012

下のビデオでも、冒頭で “CNN projects Barack Obama will be re-elected President of the United States.”(0:03)と言ってはります。

ポイント

“project” は「プロジェクター」から連想されるように「投影する」という意味ですが、将来の出来事に対して使われる時は、「予想する」「推定する」という意味になります。

project | Macmillan Dictionary

  1. [TRANSITIVE] [USUALLY PASSIVE] to calculate how big something will become in the future using information that is available now
  2. [INTRANSITIVE] to stick out past the edge or surface of something
  3. [TRANSITIVE] to send an image to a screen or other surface
    • to make your voice loud enough to be heard at a distance
    • to imagine someone or something in another place or time
  4. [TRANSITIVE] to give people an idea that someone or something has particular qualities
  5. [TRANSITIVE] to imagine an emotion that you feel is also being felt by someone else, especially without realizing that you are doing this
  6. [TRANSITIVE] [USUALLY PASSIVE] [FORMAL] to plan something
  7. [TRANSITIVE] to throw something

(手に入る情報をもとに将来どうなるかを予測する、というニュアンスなんですね〜)

CNN の人は「バラク・オバマ氏の大統領再選が確実となる見通しです」ということを言っていたんですね。

補足

なんでニュースがこのような言い方をしたかというと、まだ開票が続いていたからです。

アメリカの大統領選は、有権者が候補者に直接投票して当選者を決める「直接選挙」ではなく、まず州ごとに「選挙人」を選び、その人たちが改めて大統領候補に投票する「間接選挙」。

選挙人の数は、上院議員(定数2人ずつ)と下院議員(人口比で州によって違う)の人数を足し合わせた人数が、各州に振り分けられている。全体の選挙人は計 538人。通常、州のトップ得票した候補がその州の選挙人を独占。州ごとに得た選挙人数の合計が過半数270人以上を超えた候補が、当選する。

via 米大統領選 投票と就任の仕組み <特集・2012年アメリカ大統領選> | goo ニュース

つまり270人以上の票を集めると、たとえ開票がまだ終わっていなくても勝利がほぼ確定するので、開票が全て終わるのを待たずに、日本の「当選確実」のような感じで “project” と報道するわけですね〜

私たちは、本当はライブハウスで行われるイベントに参加して、みんなで大騒ぎしながら大画面で開票の様子を見守る予定だったのですが、会場に到着すると「満員でもう入れません!」とのアナウンス。結構大きい会場なので、「そんなに人集まってるん!?」と驚きながらも、「どうしよう・・・早くしな大統領決まってまうやん」と急いで次の会場探しへ。運良く数ブロック先のバーが大画面で中継を流しているのが目に入ったので、そこへ飛び込んでなんとかお祭り騒ぎに参加することができました。

Election Day 2012

(大画面に映し出されているエンパイアステートビルは、上の CNN のビデオにも映っています)

わりと洒落たバーだったので、開票中はこんな感じでみんな行儀良く着席してはるのですが、各州ごとに結果が発表されるとみんな立ち上がって大盛り上がり。私のいる州はオバマさんの支持率が高いので、「カリフォルニア州・・・オバマ氏!」などと流れると “YEAR!” と拍手と歓声に沸き、「アイダホ州・・・ロムニー氏!」などと流れると “BOO!” とブーイングの嵐でした。

そしてオバマさんの再選が確実との報道が流れると、今度はいきなり大音量でクイーンQUEEN)の “We Are the Champions” が!

これを聴くとアメリカ人ではない私も無意味に感動してしまい、バーの知らない人たちとも一体化した気分に。完全にバーの演出にやられています。

そういえば、私がアメリカに来た4年前もちょうど選挙の年で、その時も選挙の仕組みや流れなどよくわからないままになぜか感動しました。当時は、「初の黒人大統領」「CHANGE」などの言葉が飛び交い、「これで何かが変わるかもしれない」という希望にもっとあふれていて、街も夜中までずっと騒がしかったのを覚えています。そう思うと、今年は夜が静かです(米11/7午前1時20分現在)。

オバマさんもさっそく「あと4年」とツイートしてはりますが、バーでも “Four more years!” という合唱が起こっていました。

そんなオバマさんの勝利スピーチはこちら:

復習

Q. オバマ大統領の勝利スピーチ全文のリンクにある “transcript” の意味は何だったでしょう?

A. 米大統領選テレビ討論会第2ラウンドで耳にした「transcript」の意味とは?

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