日常会話でよく使われる「turn out」の意味とは?

私は来月の誕生日に「ロングボードが欲しい」と言っているのですが、私のいるところは冬は雨ばっかりなので、ロングボードを買ってもきっと冬の間はあまり街乗りの機会がありません。



それで「誕生日プレゼントはロングボードじゃない方が良いかな〜・・・でも欲しいな〜・・・誕生日が夏やったら最高やったのにな〜」といろいろ悩んでいると、先日晴れた日にふとジェガーさんが、「今日ロングボード乗ったらめっちゃ気持ちよさそうやな」と言いました。

「やっぱりロングボード欲しいな〜・・・悩むな〜」
「もう先ロングボード買う?」
「たしかに、せっかくもらってもしばらく乗られへんかったら意味ないし、それもいいかもな」
「誕生日当日のプレゼントはなくなるけど」
「誕生日当日はおいしいもん食べられたらもう十分です」

ということで、ロングボード屋さんに行ったところ、なんとタイミングよく店が休み。

その日はジェガーママとレストランで食事をする予定で、ジェガーママも「ロングボード買ったら見せて」と言っていたのですが、レストランで「あれ?ロングボードは?」とジェガーママが言ったので、ジェガーさんが “It turned out the store was closed.” と言いました。

ポイント

“turn out” は日常会話に限らず、文章やニュース、スピーチなど、さまざまな場面で使われています。

turn out | Macmillan Dictionary

turn out: to happen or become known to happen in a particular way

(「結局〜になる」あるいは「結局〜であることがわかる」という意味ですね!結果を導く言い方です。)

つまり、ジェガーさんは「それが、店閉まっててん」と言っていたのでした。

補足

先週のサタデー・ナイト・ライブ(@nbcsnl)のオープニングでも、NASA の清掃員が “It turns out I’m the only essential employee in the place.(実は、ここで働いている不可欠従業員が私だけなんですよ)”(1:16)と言っていました。

この清掃員のおっちゃんがやりとりをしているのは、宇宙に取り残された2人の宇宙飛行士。これはまさに、話題沸騰中の映画『ゼロ・グラビティGravity)』(日本は12月13日公開予定)のパロディとなっています。

緊急事態を NASA に報告した宇宙飛行士は、清掃員のおっちゃん以外誰もいない NASA 司令部を見て「どういうことやねん!」とパニックに。そんな宇宙飛行士に清掃員のおっちゃんが「実は今、政府機関閉鎖中なんですよね」と言ったところで大きく笑いが起きています。

先々週から『米政府機関が閉鎖!のニュースで何度も耳にした「resolution」の意味とは?』という記事などで取り上げている通り、政府機関閉鎖中は、必要最低限のリソースでもって政府機関が運営されています。関係職員も80万人以上が自宅待機となり、重要業務に「必要不可欠(essential)」と言われている一部の職員だけが出勤中。

NASA(@NASA)では、政府機関閉鎖が始まった10月1日時点で、全18,000人の職員のうち550人以外が自宅待機となり、ほとんどのオペレーションが停止されました。
NASA Government shutdown

(By [www.flickr.com/photos/gsfc/ NASA Goddard Space Flight Center] (http://www.flickr.com/photos/gsfc/10037066695/) [CC-BY-2.0, via Wikimedia Commons

ただし政府機関閉鎖中でも、国際宇宙ステーション(International Space Station)にいる宇宙飛行士の健康と安全は維持されています。

それなのに、NASA の司令官ではなく清掃員のおっちゃんが「必要不可欠」な従業員として残っているというのが、このコントのジョークとなっているんですね〜

サタデー・ナイト・ライブ(@nbcsnl)は先週も、歌手のマイリー・サイラスとタッグを組んで政府機関閉鎖に関するジョーク PV を制作し、大きく話題をふりまいていましたが、アメリカの時事系ジョークは本当にいつも「うまいこと考えるな〜」と感心させられます。