シネラマ映画館で観る!『70mmフィルム映画祭』の8作品

私のいるところにはシネラマ映画館が一軒あるのですが、現在そこで『70mmフィルム映画祭(70MM Film Fest)』なるものが開催中です。


Cinerama

シネラマとは・・・

ワイドスクリーン映画の一。3台のカメラで同時に撮影したフィルムを、3台の映写機で湾曲した横長のスクリーンに映写して、立体的な画面を得るもの。スクリーンの縦横の比率は1対2.88。1952年、米国で実用化。商標名。

via シネラマ【Cinerama】の意味 – 国語辞書 – goo辞書

厳密には、アスペクト比の規格ではなくスクリーンサイズの規格である。規格は縦9m以上、横25m以上の湾曲したスクリーンである。 横縦比は約2.88:1。

初期のシネラマは、スクリーンに35mmを3本並べて3台の映写機で同時に映写する方式だった。同時駆動させた3台のカメラで撮影された映像を3台の映写機で投影する方式。1955年より1964年まで帝国劇場に於いて『これがシネラマだ』を初めとして数々の作品で話題をさらったが非常に高いコストがかかるほか、3本のフィルムの境目が見えやすいことにより衰退。

後期シネラマは、70mmフィルムを使用して同じ規格のスクリーンに投影した。70mm版の『これがシネラマだ』も存在する。後期シネラマの第1作は、スタンリー・クレイマー監督の『おかしなおかしなおかしな世界』、代表作として、スタンリー・キューブリック監督の『2001年宇宙の旅』がある。日本においては、テアトル東京、中日シネラマ、シネラマ名古屋、OS劇場といった、シネラマスクリーンの上映館があったが、すべて廃館となった。

via 画面アスペクト比 – Wikipedia

というわけで、今年の『70mmフィルム映画祭』で上映されているのは以下の8作品。

  1. バラカ(Baraka)1992・アメリカ
  2. めまい(Vertigo)1958・アメリカ
  3. アラビアのロレンス(Lawrence Of Arabia)1962・イギリス
  4. 2001年宇宙の旅(2001: A Space Odyssey)1968・英米
  5. サウンド・オブ・ミュージック(The Sound of Music)1965・アメリカ
  6. パットン大戦車軍団(Patton)1970・アメリカ
  7. ハムレット(Hamlet)1996・英米
  8. スパルタカス(Spartacus)1960・アメリカ

ジェガーさんと私は昨年この映画祭で『2001年宇宙の旅』を観て、「家のテレビで観るのと映画館で観るのとでここまで体験が変わるなんてー!」と驚愕。今年もスケジュールをなんとかやりくりし、今のところ『アラビアのロレンス』『パットン大戦車軍団』『スパルタカス』の3作品を観ることができました。

『パットン大戦車軍団』は上映時間2時間52分、『スパルタカスは』3時間18分、『アラビアのロレンス』はなんと3時間48分もあって、途中腰がおかしくなるかと思いましたが、本当に贅沢なひとときです。映像の迫力が半端ありません。スケールの大きい映画は全部70ミリフィルムで撮って欲しいと思うほど。途中のインターミッションも、映画が始まる前の序曲も、映画館というより劇場にいるような特別な気分にさせてくれます。上映時間が長い分、寝不足にはなるもの、幸せすぎて日頃のストレスふっとびまくりです。

まだ来週も続くので、なんとかあと『めまい』を観られたらと思うところ。個人的には『サウンド・オブ・ミュージック』もどうしても大画面で観たかったのですが、ちょっと難しそうなので残念です・・・

それにしてもやっぱり、映画館で観る映画は最高です!