車を運転している人などがよく使う「Get in.」の意味とは?
我が家には今車がないので、ジェガーママが時々車でいろいろ連れて行ってくれます。そういう時は家までいつも迎えに来てくれるのですが、アパートの前は長い間停車できないので、ジェガーさんと下に降りて行くといつも “Get in!” と言われます。
ポイント
車に「乗って」と言う時、”Get in.” と言う人が多いです。”Hop in.” と言う人もたまにいます。
アニメ『ファミリー・ガイ(Family Guy)』では、ものすごい乗り物で現れたピーターが、「ケッセル(スター・ウォーズに出てくる小惑星)行きたい人おらへん?(Anyone wanna make the Kessel Run?)」と言って女の子たちを口説き、”Hop in.” と言っていました。
補足
また映画『ビューティフル・マインド(A Beautiful Mind)』(2001)の予告編でも、”Get in.” という表現が使われていました。
私はいつも帰国する時デルタ航空(Delta Air Lines)を利用しているのですが、機内の映画はあまり観ません。目の前のモニターで自由に映画が選択できるようになったとはいえ、映画の本数があまり多くないうえ、ほとんど観た映画ばかりやからです。
でも昨年利用した時は、アメリカだけじゃなくて日本の新作映画も数本入っていて思いのほか楽しめたので、今年はどうやろうと思っていると今年、なんと今年は20本くらいラインアップ。日本の映画は『るろうに剣心』の1本のみでしたが、アメリカの映画は最新の映画を中心に昔の映画まで充実しています。あまりに多いのでアルファベット順に映画をチェックしようとしたところ、リストの一番最初にあったこの『ビューティフル・マインド』が目に留まりました。
映画の内容は全然知りませんでしたが、名前は聞いたことがあって、確か評判も良かった印象があったので、それを観ることに。前半は普通に観ていたのですが、後半からじわじわ来て、最後は機内で観ているにも関わらず思わず泣きそうになりました。じーんとしながら「うまいこと出来た話やで」と思っていると、エンドロールになんと、ラッセル・クロウ(Russell Crowe)演じる主人公ジョン・ナッシュ(John Nash)さんのその後についての記述が登場。えっ、ジョン・ナッシュさん、実在する人やったん!?
ジョン・ナッシュさんは天才的頭脳の持ち主で、プリンストン大学(Princeton University)でも一目置かれた存在です。ハトがうろうろしているのを見ているだけで、頭の中に数式が浮かんでくるような人です。でも人付き合いが苦手。心を許せる友人はルームメイトくらいです。卒業後は、秀でた能力を買われて政府のもとで働くことになるのですが、そこから次々と生活に異変が起こっていきます。
サスペンスのような構成になっているので、あまり深いことは書きませんが、ジョンさんの身に実際に起こったことをベースにしているとは信じがたいような出来事ばかり。彼の苦労はもちろん、彼を支えた妻アリシアさんの苦労も身に染みました。
映画には描かれていませんが、実はこの2人は一度離婚しています。Slate の記事 によると、2人は1957年に結婚して、1962年にアリシアさんが離婚を申請。1970年に2人はまた一緒に暮らし始めますが、夫婦というよりも同居人という感じだったそうです。2人が再び寄り添うようになったのは、1994年にジョン・ナッシュさんがノーベル経済学賞を受賞してからでした。
ジョンさんだけでなく、アリシアさんにとっても波乱万丈の人生だったに違いありませんが、それでもアリシアさんが側にいたから、ジョンさんもいろいろな壁を乗り越えることができたのやろうと思います。実はジョンさんは両性愛者でもありますが、そのことにも映画では触れられていません。この映画に対してはいろいろな感想があると思いますが、私にとっては「夫婦で生きて行く」ということについてとても考えさせられる映画でした。
ちなみに、もう1本は『プライドと偏見(Pride & Prejudice)』(2005)を見ました。
隣の席の人はウェス・アンダーソン監督最新作『ムーンライズ・キングダム(Moonrise Kingdom)』(日本は2013年2月8日公開)を観てはりました。
帰りの便ではどんな映画が観られるのか、今から楽しみです。
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