良い時にも悪い時にも使われる「Oh, man.」の意味とは?
今の仕事を始めてから写真を撮るようになったのですが、勉強していてどうにもわかりづらかったのが光の使い方。そこで先週、写真スタジオで行われているクラスを取ってきました。
1回きり、3時間半の実践型クラスで、受講者は私を含めて4人。講師のカメラマンが「あともう一人来るはずやねんけどな〜」と言っていると、1時間後に一人遅れてやってきました。
「あれっ、クラス始まるのって7時半じゃないんですか?」
「6時半やで」と講師が答えると、遅れてきた人が “Oh, man.” と言いました。
ポイント
“Oh, man.” は日常生活でよく使われています。
- Used to express anger or displeasure about something that happened.
- Used to express excitement or enthusiasm.
(マイナスの感情で使われる場合と、プラスの感情で使われる場合があるんですね〜!男性だけでなく、女性も使っています。)
写真のクラスに遅刻してきた人は、”Oh, man.” と言った時、雰囲気的には「やってもーた」みたいな感じでした。
映画『パルプ・フィクション(Pulp Fiction)』(1994)でも、ジョン・トラボルタ(John Travolta)演じるヴィンセント(Vincent)が「やってもーた」というニュアンスで “Oh man, I shot Marvin in the face.”(0:13)と言っています。全然「やってもーた」どころの状況ではないところが、ミソです。
補足
一方、先週紹介した『ムーンライズ・キングダム(Moonrise Kingdom)』(日本は来年2月8日公開)のメイキング映像『Set Tour』では、ビショップ家の父親役のビル・マーレイ(Bill Murray)がちょっと面倒くさそうな感じで『ムーンライズ・キングダム』の舞台裏を説明している最中、飲み終わったコップを取られて “Oh, man. That was the greatest.” と言っています(2:16)。
この場合は興奮して「いや〜さっきの一番おいしかったで」と言っているんですね。そのすぐ後に新しい飲み物(どうやら 『Sailor Jerry』というラム酒みたいです)を反対側から手渡されて、”Wait a minute.(ちょっと待ってや)” と慌ててはる姿がお茶目です。
下のビデオでは、さらにお茶目なビル・マーレイがいっぱい見られます。ビル・マーレイの実の息子さんも出ているんですね〜
ところでこの『ムーンライズ・キングダム』、青春盛りの男の子と女の子が逃避行するという話なんですけど、いかんせんこの年頃の私は部活と勉強に明け暮れていて恋愛とまったく無縁だったためか、あまり観ていて共感できる部分がありませんでした(汗)
世界観は好きだったんですが。
ウェス・アンダーソン(Wes Anderson)がもともと物語を考えていて行き詰まり、ロマン・コッポラ(Roman Coppola)の助けを借りて2人で脚本を完成させたということで、ウェス・アンダーソンはきっと過去にこんな甘酸っぱい恋愛をした経験でもあるのでしょう。
と思ったら、インタビューでやっぱり告白していました(0:17)!いやはや。
というわけで、アンダーソンさんみたいに甘酸っぱい恋の経験がある人はきっと、私とは全く違った映画体験ができるんちゃうかと思います!
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1960年代が舞台の『ムーンライズ・キングダム』に登場する手紙の数々も紹介しています!→ 映画『ムーンライズ・キングダム』の文通シーンから学ぶアメリカの宛名の書き方