これも文化の違い!?海外アパート暮らしで体験した隣人トラブル

数日前の朝、起きていつものようにバスルームに行くと、普段バスルームの奥にあるゴミ箱がなぜか入口に置いてありました。

Thank You Card

「なんでこんなとこにゴミ箱あんねん」
と思いつつ、よけてバスルームに入ると、パジャマの裾がびちゃ・・・

「ぎゃー!!!」

「あっ!ゴミ箱置いて目印作ってたのにー!」とジェガーさんの声。
「こんなん目印ってわからんし!!」

よく見るとバスルームの床全体が水浸しです。びっくりして一気に目が覚めたのは良かったですが、何が原因なのかさっぱりわかりません。私がお風呂で読む用に置いていた本も5冊水に浸かっていて、完全にお逝きになっていました。

私たちの住むアパートは古く、水道関連のトラブルは前からよく起こっていたので、今回も管理人さん(maneger)に訴えに行くと、

「ああ、それな〜、どうやら上の階の人が水浸しにしたらしいねん。あんたらんとこにも水漏れてんのかいな」
「漏れてるどころちゃいますよ!こっちも水浸しですよ!」

下の階のバスルームが水浸しになるほどって、どんなけ水浸しにしとんねん!と怒りながら、本どうしよ〜と思っていると、「濡れた本、弁償してもらおう!」とジェガーさん。すぐに上の階へ行き、「不在やったからメモ残してきたわ」と言って戻ってきました。なんか面倒なことになったら嫌やな〜と思いつつ、どれも大切でお金もかかった本なので(風呂で読む用とはいえ)、私もとりあえず濡れた本のリストを作ることに。

するとその晩、玄関をノックする音がしました。

ジェガーさんがドアを開けると、そこには学生らしき男女の2人組が立っていて、
「メモを見てお訪ねしました。」
「あっ、上の階の人ですか?」
「そうです。ご迷惑をおかけして本当に申し訳ありませんでした。」
私はそのとき洗面所を使っていたので、声を聞くことしかできなかったのですが、後でジェガーさんに詳しく聞くと、「どこの国の人かはわからんかったけど、どうやら弟のムハンマドさんが留学してるお姉ちゃんのところに遊びに来てて、ついいつもの習慣で掃除する時に床に水をぶちまけてしまったらしい」とのこと。

「なんか母国で掃除する時はいつも水を床に撒いてからモップで拭いてたんやって」

「ムハンマドさんってことは中東系かな?」
「雰囲気はそんな感じやったな〜」
「でも確かにいつもそうやって掃除してたら、ついついやってしまいそうやな〜」

てっきり酔っ払いが水出しっ放しにしたまま寝てたとか、そんなんかと思っていましたが、こういうことなら仕方ありません。ムハンマドさんとお姉さんは、ジェガーさんにメールアドレスを渡して「濡れた本のリストを送って欲しい」と言って戻っていったそうですが、故意でやったわけではないことは明らかなうえ、2人の声を聞いているだけで誠実な人たちだとわかったので、本代は請求しないことにしました。

その旨をジェガーさんがムハンマドさんのお姉さんにメールすると、「お二人の親切な気持ちに本当に感謝します!」という喜びの返信が。さらに昨日、玄関を通りかかったジェガーさんが、ドアの隙間にカードが挟まっているのを発見しました。
Thank You Card
「あっ!これ、上の階の人や!」

読んでみると、「明日、私のコミュニティの集まりで、中東料理のディナー・パーティがあります。良かったら私のゲストとしていらっしゃいませんか?」というお誘いの言葉が!

「やっぱりあの2人、中東の人やったんやな〜!」

「本場の中東料理、食べてみたいな〜!」

ということで、今晩、2人で行ってきます!ほんま、何がどんなきっかけを生むか、わかりません!

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