英文メールでスケジュールを調整する時に便利な英単語 “work”
10月に一時帰国した時に旧友にも久しぶりに会ったのですが、衝撃的だったのは、中高時代の友人に再会した時でした。みんな、卒業時から全く体型に変化がありません。
彼女たちに会って、私はこれまでにない危機感を持ちました。アメリカにいると、なぜか今の体型でもそんなに悪くない気がしてきてしまうのですが、このまま年を取ったらえらいこっちゃです。帰国してすぐ、私は家の近くのピラティス・スタジオに連絡しました。
ピラティスは、私が以前腰の痛みを訴えてこちらで病院を訪れた時に、医師に勧めてもらったエクササイズです。インナーマッスルを鍛えて体のバランスや姿勢を整えるそうで、私はてっきりヨガの一種だと思っていたのですが、どちらかというと筋トレに近いです。
そもそもピラティスは、ダイエットのための運動として体系化されたものではなく、ドイツ人ジョセフ・H・ピラティス氏が、第一次大戦で負傷した兵士のリハビリのために開発したリハビリ運動です。
その特徴は、音楽に合わせてリズミカルに動いたり、回数や量をこなす運動と違い、お腹の深層にある筋肉や肩甲骨周りの筋肉など、自分自身の身体に意識を向けて運動することにあります。
このような独特な動きが、普通に生活しているだけでは失われていく筋力を回復させてくれるのです。
そしてその結果、ケガの防止やリハビリだけでなく、たるみを防ぎ、プロポーションや姿勢を維持・改善することに大きく役立っています。
これまでは家で YouTube を観ながら試したことしかなかったのですが、私のいるところは冬は雨が多く、日照時間も短くなって、屋外でのエクササイズが難しくなってくるので、この際思いきってレッスンを受けてみることに。
さっそくピラティス・スタジオに連絡してメールで日にち調整のやり取りをしていると、受け取ったメールに以下のように書かれていました。
Will you let me know what days and time work best for you and I will check our availability and send you some options.
“work” はスケジュール調整をする時などにとても使える単語です。
人以外にも “work” は使われます。たとえばスケジュールを調整していて「明日はどうですか?」と聞かれると、私はよく “That sounds good.” と返していたのですが、”That works for me.” と返事する人も多いです。「明日はどうですか?」と聞く場合も、”Would tomorrow work for you?” などと聞いたりします。
他にも、いろいろな応用方法があります。
What day would work for you?
いつがよろしいですか。
相手の予定をスマートに聞くフレーズです。work は「うまくいく」という意味で、スケジュールを合わせるときは「都合がよい」という意味で使えます。for you を使うことで、「相手の都合をまず聞いている」という姿勢を暗に伝えられます。
あなたにとって都合のいい方でいいです
Whatever works for you.【解説】
「あなたの都合に合わせる」、「あなたにとって都合のいい方でいいよ」という意味のフレーズです。文型としては、ちゃんとした文ではなくて1つのWH名詞節ですが、このままいいます。「work for 人」で「人にとって都合がいい」という意味になります。たとえば「That works for me.(私はそれで都合がつく)」、「Tuesday doesn’t work for me.(火曜日は私にとって都合が悪い)」、「Does that work for you?(あなたはこれで都合がつきますか?)」など。「what works for you」だけで「あなたにとって都合のいいこと」という意味のWH名詞節ですが、「whatever」にすると「何でもいいよ」という意味になります。つまり、「Whatever works for you.」は「あなたにとって都合がよければ何でも大丈夫です」というような直訳になります。
“It works for me.” に関しては、英辞書の解説もありました。
(It) works for me: It is fine with me. (With stress on works and me. The answer to a question implying Does it work for you?)
(”It is fine with me.” に置き換えられるんですね!)
つまりメールにはこう書かれていたのでした!
Will you let me know what days and time work best for you and I will check our availability and send you some options.
(最もご都合の良い日時をお知らせいただければ、空き状況を確認して候補をいくつかお伝えいたします。)
ちなみに、その後私が都合の良い時間を知らせると、さらに返事に以下のように書かれていました。
The afterwork spots are booked with regular clients but I will do my best to get you in when we have cancellations. Will that work for you?
(お仕事の後の時間帯は常連のクライアントで埋まっておりますが、キャンセルがあればできるだけお入れします。いかがでしょう?)
というわけで、スケジュールを調整後、さっそく初回のレッスンを受けてきました。ヨガのようにマットで行うピラティスもありますが、私はジムにあるような器具を使ってピラティスの基本をたたき込んでもらうことに。
ピラティスには、大きく分けて2種類のピラティスがあります。マットの上で行う「マットピラティス」と、ピラティス専用の器具(マシーン)を使って行う「イクイップメントピラティス」です。
ピラティスの特徴は、深層部にある筋肉や関節へ働きかけること。そのため、初心者でも上級者と同じ効果を得られるよう、各種エクササイズ専用のサポート道具や、ピラティス専用の器具(マシーン)を使って行うことがあります。
最初に使ったのは、この器具です。1時間のレッスンのうち、45分をこの器具に費やしました。
残りの15分は、この器具に集中。
他にも器具がありましたが、初心者の私にはまだ早いと言われました。
基本的に、器具を使っていろいろなエクササイズを数回ずつこなしていくのですが、いかんせん数回ずつなので、最初は余裕の表情を見せていた私。でも後半から、だんだんお腹の奥の方の筋肉がきゅーんとしてきました。
こ、これがインナーマッスル・・・!
帰宅すると、「あれっ、ちょっとお腹引き締まったんちゃうん」とジェガーさん。1回で引き締まるわけないやん、という感じですが、確かに続けたら体が引き締まりそうなので、週1ペースですがしばらく続けてみようと思います。