『きかんしゃトーマス』のイギリス版とアメリカ版の違い
2歳を過ぎて好き嫌いがはっきりしてきたジェガーJrがはまっているもの、それは男の子の人気の定番、トーマス。昨年のクリスマスにトーマスを観てからすっかり虜になり、最初は YouTube でイギリスのオリジナル版を探して観ていたのですが、画質が悪いので、今は Amazon Prime の有料エピソードに切り替えています。
Amazon Prime で観られるのは、1990年から始まったアメリカ版。しばらくイギリス版を観た後にアメリカ版を見ると、いろいろな違いを発見しました。
イギリス版のナレーターは、リンゴ・スター
イギリス版は、YouTube で観て初めて知ったのですが、ナレーターが元ビートルズのリンゴ・スター!
一方、アメリカ版のナレーターは、アメリカを代表するコメディアンの一人、ジョージ・カーリンです。
2つを聞き比べると、イギリス英語とアメリカ英語のアクセントの違いが、よくわかるのではないでしょうか。
ちなみに日本版は、ご存知、森本レオさんがナレーターです。
トップハム・ハット卿の呼び方
異なるのは、アクセントだけではありません。トップハム・ハット卿の呼び方も違います。アメリカ版は、日本での呼び名と同じで “Sir Topham Hatt” なのですが、イギリスのオリジナル版はなんと “The Fat Controller”。
イギリス版でも途中から “Sir Topham Hatt” が使われますが、”The Fat Controller” はあまりにも直接的すぎるので、アメリカ版では全編 “Sir Topham Hatt” に統一されています。
「貨車」の言い方にも違い
機関車が引っ張る「貨車」も、アメリカ版とイギリス版では呼び方が異なります。イギリス版は、”truck”。
一方、アメリカ版では、”freight car” となっています。
欧米版は原作に忠実
日本版は、機関車の声をそれぞれ声優さんが吹き替えていますが、欧米版はナレーターが機関車の声も全て担当。ジョージ・カーリンさんはともかく、リンゴ・スターさんは役によって話し方を変えることすらあまりしないので、最初私は単調な印象を持っていたのですが、後に納得しました。
というのも、このシリーズ、元は短編集で、それが映像化されたものだったからです。ジェガーズは最初テレビを一緒に楽しんでいましたが、今では分厚い原作を手に入れて、毎晩少しずつ読み進めています。
私も参加して聞いているのですが、あまりに原作と映像版が一緒なので、びっくり。セリフやナレーションに加え、キャラクターの姿もほぼそのまま再現されています。
本を読んだ後にテレビを観ると、もはやリンゴ・スターさんやジョージ・カーリンさんが読み聞かせをしてくれているようにしか聞こえなくなってきました。テレビで読み聞かせをしてくれているのだとしたら、トーマスをテレビで観るのもそんなに悪くないかもしれません。