スーパーの価格表示で目にした「$1.49 /ea.」と「$1.49 /lb.」の意味とは?
先週、『日常生活のさまざまな場面で使われる「put together」の意味とは?』という記事で、おばけカボチャからジャック・オ・ランタンを作る代わりにパンプキン・ピューレを作ったと書きましたが、この時期スーパーに行くといろんなかぼちゃが売っています。
そこで先日スーパーに行った時にブログで紹介しようと思って携帯で写真を撮っていたら、”1.49 ea.” と書かれているかぼちゃと、”$1.49 /lb” と書かれているかぼちゃが目に入りました。
ポイント
“ea” は、”each” の略です。
ea: each
つまり、最初のパンプキンは1個1.49ドルなんですね。
一方、”lb” は “pound” という意味です。略される時は、なぜかラテン語の “libra” から略されるみたいです。
lb: pound
つまり、2つ目のパンプキンは1パウンド(約453g)につき1.49ドルなんですね!
スーパーでは、このようにパウンド売りと個売りがまざっている時があるので、うっかり見過ごして会計の時に「ぎょっ」とならないよう、注意して値段をチェックする必要があります。
補足
というわけで、先週紹介したおばけかぼちゃは、本来は料理用というよりジャック・オ・ランタン用に使われることが多いのですが、料理に便利なちっちゃいシュガー・パンプキンも、ちゃんと野菜コーナーで売られています。
それから、2つ目のかぼちゃは限りなく瓜に近いですが、”butternut squash” と言います。半分に切ると中身はオレンジで、調理すると甘味が増します。
野菜コーナーには、他にもかぼちゃが売られていました。たとえば、下の左のかぼちゃは “acorn squash”。”acorn” は「どんぐり」という意味です。確かに、どんぐりに似ていなくもありません!一方、右のかぼちゃは “spaghetti squash”。なんで「スパゲッティ」なのかと言うと、半分に割ると、種の入っている中央部分がスパゲティのような麺状になっているからだそうです。
そして、あんまりかぼちゃっぽくない下のかぼちゃは “delicanta squash” というもの。またの名を “sweet potato squash” と言うそうです。私はまだ食べたことがありませんが、調理をするとスイートポテトに近い食感になるんだとか。ただし、風味はスイートポテトよりももっと土っぽいみたいです。
私はシュガー・パンプキンとバターナッツ・スクワッシュしかまだ食べたことはありませんが、日本のかぼちゃと比べると水っぽくて、煮物にしたりするのにはちょっと向いていません。シュガー・パンプキンだとパンプキン・パイ、バターナッツ・スクワッシュだとスープなどに使われることが多いです。
ところで、この記事を書く時に『Winter Squash Visual Guide | Epicurious.com』という記事を参考にしたのですが、その記事になんと “kabocha squash” なるものが載っていました!
詳細(写真あり):Winter Squash Visual Guide | Epicurious.com
私の住んでいるところでは全然見かけないので、てっきりアメリカには日本のようなかぼちゃは売っていないと思っていたのですが、”kabocha squash” は日本のかぼちゃと同じかぼちゃなのでしょうか・・・?めっちゃ気になります。
ちなみに、日本のかぼちゃと言えば、私のいるところには日本人の農家さんが一人いらっしゃって、こちらで日本の野菜を育ててファーマーズ・マーケットで販売していらっしゃいます。新鮮な日本のキュウリや日本のなすび、壬生菜や水菜、春菊など、こちらではなかなか見られない日本の野菜が並んでいて、行くたびに感動するのですが、そこで以前、日本のかぼちゃに遭遇したことがありました。
事の始まりは約2年前。
アメリカでの生活に慣れて来ると同時に日本の食べ物が少しずつ恋しくなってきていた私は、ある日突然、無性にかぼちゃが食べたい気持ちに襲われました。
そこでスーパーに行ってパンプキンを買ってきましたが、割ってみるとスッカスカ。茄子やキュウリのサイズが日本のものより大きいわりに味がない、というのは知っていましたが、まさかかぼちゃもとは・・・
かなりがっかりしたものでした。
その後、どうやら黄色いひょうたん型の “butternut squash” というのが「かぼちゃに似た味らしい」ということがわかり、それで代用するようになりましたが、それもその場しのぎのようなもので、かぼちゃ好きの私の心までは完全には満たしてくれません。
そうして “日本に帰ったら絶対にかぼちゃを食べる!” という思いが強くなるなか、ついに発見してしまったのでした、かぼちゃを。
売っているおっちゃんが日本人で、その場で試食用のかぼちゃの煮物を味見させてもらったところ、まさに日本のかぼちゃ!しかもこっちで育ててはるのでめちゃめちゃ新鮮!
即決でまるまる一個購入しました。
さっそく家に帰って半分に割ってみると、色鮮やかなオレンジで、中身もスカスカじゃなくぎゅっとつまっています。もう感激で、口から日本語しか出てきません。
試食したかぼちゃの煮物が忘れられなかったので、以前コメント欄で紹介していただいた『英訳つき 和食の基本』という本を参考にしながらかぼちゃの煮物を作ってみることに。和食を作ると、料理名だけでなく材料や手順も英語でジェガーさんに説明しなあかんかったりするので、よくしどろもどろになるのですが、この本は英訳つきなのでジェガーさんから質問が飛んできても楽勝です。
「何作ってるん?」
“Simmered Pumpkin.(かぼちゃの煮物)”
「それ何?」
“Bonite flakes.(かつお節)”というように、この時もちゃっちゃか質問に答えることができました。
そしてできあがったかぼちゃは、まさに実家のかぼちゃの煮物の味!もうこのかぼちゃだけで、ご飯が何倍も進みます。
一方ジェガーさんは、”未知の食べ物” に最初警戒している様子でしたが、食べてみると甘いので、そこそこ気に入ってくれているようでした。なので、懲りずにまたかぼちゃを買ってきて料理したいと思います!
via It covers my boo-boo. | Are You A Normal Japanese Girl?(2010年10月)
でも、引っ越ししてからこのファーマーズ・マーケットが遠くなってしまったので、今年は日本のかぼちゃが食べられるかわかりません。ひとまずこれからは、スーパーに行ったら “kabocha squash” がないかチェックするようにしてみたいと思います。