映画『シン・ゴジラ』に対するアメリカ人の反応
日本で今年大きく話題になった映画『シン・ゴジラ(Shin Godzilla)』。「観たいー!」と思っていたら、なんと1週間限定でアメリカでも上映されることが決定し、めでたく映画館で観ることができました!
Today is the day for US theaters — Godzilla is HERE! pic.twitter.com/ezmH3VEKYc
— Funimation (@FUNimation) October 11, 2016
国境を超えたゴジラ愛
『シン・ゴジラ』は小規模上映なので、まさか映画館が込み合うほど人が集まることはないと思っていたのですが、のんびり食事を楽しんで上映時間ぎりぎりに行ったところ、なんと映画館は満席。完全に読みを誤ってしまいました。
おかげで隅の方の席になりましたが、世界のゴジラのすごさを再認識。「東宝」のロゴが出たあたりから場内に拍手も湧いて、国境を超えたゴジラ愛を感じました。
専門用語で字幕ぎっしり
映画自体は、事前に耳にしていた通り、ゴジラ映画というよりは災害映画という印象。「想定外」というセリフをたくさん耳にしたこともあり、私個人は東日本大震災発生後の日本政府の対応を風刺したようにも感じられました。
一方ジェガーさんは、日米関係や国連同盟からの圧迫を感じて思うままに行動できない日本の、国際社会に対する「建前」と奥に潜む「本音」を描いた作品に思えたそうです。なるほど、確かにそんな見方もできなくはありません。
一つ気になったのは、英語字幕です。『シン・ゴジラ』の舞台は日本政府の内部で、登場人物の肩書がいちいち長く、セリフにも専門用語がぎっしり詰まっています。必然的に、画面は英語字幕だらけに。
私はアメリカで邦画を観る時はいつも英語字幕にも目を向けて、「おお、このセリフはこんな英訳になるのか」と勉強を兼ねて楽しむのですが、『シン・ゴジラ』は英語字幕の量が多すぎて、正直そんな余裕はありませんでした。日本語を理解するだけでいっぱいいっぱいです。
「さすがにアメリカ人でもついていけなかったのでは」と思い、上映後ジェガーさんに聞いてみると、ジェガーさんも「正直、セリフ以外のテロップは読む余裕がなかった」とのことでした。
日本人の英語のセリフにも英語字幕
さらに『シン・ゴジラ』では石原さとみさんが英語を話すのですが、その英語もよく聞き取れなかったそうです。実際、石原さとみさんの英語のセリフの箇所にも英語字幕が付いていたとか。
私からすると、ハリウッドで活躍されている渡辺謙さんの英語にもやはり日本人なまりは出ていると感じるのですが、渡辺謙さんの英語は問題なく聞き取れるそう。
では2人の英語はどう違うのか、改めて考えてみたところ、渡辺謙さんは比較的ゆっくり英語を話しますが、言葉をはっきり発音しています。一方石原さとみさんはネイティブっぽく話しているように聞こえるのですが、言葉の発音があいまいで、ネイティブには聞き取りにくいようです。
私もどちらかというと石原さとみさんの英語に近い英語を話している自覚があるので、ちょっと反省。
なんだかいろいろな発見があった『シン・ゴジラ』体験でした。
『シン・ゴジラ』をもう一度観るなら、Blu-ray 特別版
『君の名は。』も全米公開予定!
ちなみに今回『シン・ゴジラ』のアメリカでの配給権を獲得した配給会社『Funimation Films』は、なんと日本で今年もう一つ話題になった映画『君の名は。(Your Name)』の配給権も獲得!
公開時期は未発表ですが、『君の名は。』も絶対に観に行きます!
(4/4/2017)
映画『君の名は。』、4月7日から全米公開決定しました!
アメリカでもついに "Your Name" というタイトルで公開される新海誠監督の映画『君の名は』。ジェガーさんがさっそくチケットを取ってくれたので、今週金曜に観に行ってきます。あー楽しみすぎる!
Posted by ツカウエイゴ on Tuesday, April 4, 2017
日本で話題になったシン・ゴジラがアメリカでも1週間限定で上映されたので、ジェガーさんと観に行ってきました!
個人的なハイライトは、「さすが、米軍」というセリフでアメリカ人観客がウケていたこと。以前「『さすが』って英語でなんというんでしょう?」という質問をいただいたことがあるのですが、英語字幕は "Way to go, USA" となっていました!
詳しい感想はブログにまとめたいと思います〜 😀
Posted by ツカウエイゴ on Sunday, October 16, 2016