音楽と共に味わいたい!村上春樹さんの小説に出てくる楽曲まとめ

先週『【Facebook ページ 1000 Likes 達成記念】プレゼントを買いに行った本屋で私が出会ったもの』という記事で村上春樹さんの本をちらっと紹介しましたが、ちょうど今週 The Week 誌に、春樹さんに関する興味深い記事が出ていました。

春樹さんの小説と音楽の深い関係について書かれていて、これまでの春樹さんの小説に登場した音楽のプレイリストまで乗っています。全56曲。(※Spotify のサービスに登録している場合のみ視聴できます。)

これらの曲の一部を、以下小説ごとに紹介したいと思います。

※曲名の横の()の中は、その曲名が登場するページ数となっています。元記事には他の小説も含めて、曲名が登場する箇所の抜粋も載っているので、そちらも要チェックです。

<羊をめぐる冒険(A Wild Sheep Chase)1982>

A Wild Sheep Chase: A Novel (Trilogy of the Rat)

  • Midnight Special(p.158)
  • Roll Over Beethoven(p.158)
  • Secret Agent Man(p.158)
  • Johnny B. Goode(p.158)
  • Star Wars(p.171)
  • Air Mail Special(p.341)

<世界の終りとハードボイルド・ワンダーランド(Hard-Boiled Wonderland and the End of the World)1985>

Hard-Boiled Wonderland and the End of the World (Vintage International)

  • Positively Fourth Street.(p.345)
  • Georgia on My Mind(p.364)
  • Do Nothin’ Till You Hear From Me(p.387)
  • Sophisticated Lady(p.387)

<ノルウェイの森(Norwegian Wood)1987>

Norwegian Wood (Vintage International)

  • Norwegian Wood(p.3)
  • Here Comes the Sun(p.139-40)
  • Jumpin’ Jack Flash(p.165)

<ねじまき鳥クロニクル(The Wind-Up Bird Chronicle)1994>

The Wind-Up Bird Chronicle: A Novel (Vintage International)

  • The Thieving Magpie(p.1)
  • Hawaiian Wedding Song(p.81-2)
  • Canadian Sunset(p.81-2)
  • Musical Offering(p.455)

<海辺のカフカ(Kafka on the Shore)2002>

Kafka on the Shore

  • Si, Mi Chiamano Mimi(p.73)
  • Sonata in D Major(p.102)
  • Beethoven’s piano trios(p.302)

<1Q84>

1Q84

  • Sinfonietta(p.3)
  • The Well-Tempered Clavier(p.206)
  • Concert for Woodwinds(p.375)
  • It’s Only a Paper Moon(p.463)
  • Chantez les Bas(p.506)

<色彩を持たない多崎つくると、彼の巡礼の年(Colorless Tsukuru Tazaki and His Years of Pilgrimage)2013>

Colorless Tsukuru Tazaki and His Years of Pilgrimage: A novel

  • La mal du pays(p.68-9)
  • Round Midnight(p.86)
  • Viva Las Vegas(p.180)

フランツ・リスト(Franz Liszt)の『La mal du pays』は『巡礼の年(Years of Pilgrimage)』という曲集の第1年《スイス》に含まれていて、小説の題名もここから来ていると言われています。

小説のブック・トレイラーにもこの曲が使われていました。

第8曲の「ル・マル・デュ・ペイ」が最初に現れるのは、村上小説の62ページ。大学時代の2年後輩、灰田青年が曲名を告げるが、多崎には高校時代の友人グループの一員でピアニスト志望だった少女シロが弾いていたとの記憶もあった。フランスの作家、エティエンヌ・ピベール・ド・セナンクール(1770―1846年)がさすらう青年の苦悩をつづった書簡体の長編「オーベルマン」から引用した標題。翻訳ソフトに「ル・マル・デュ・ペイ」の仏語つづりを入力すると、いとも簡単に「ホームシック」と出てくる。だが灰田は多崎に対し「一般的にはホームシックとかメランコリーといった意味で使われますが、もっと詳しく言えば、『田園風景が人の心に呼び起こす、理由のない哀しみ』。正確に翻訳するのはむずかしい言葉です」と説明する。村上も最後まで、日本語の訳を与えていない。

via リストの名曲と楽しむ 村上春樹の「多崎つくる」:日本経済新聞

村上春樹さんはエッセイ集『Portrait in Jazz』も出していて、そのプレイリストも YouTube に上がっています。
ポートレイト・イン・ジャズ

私個人は春樹さんのエッセイが好きで、小説はデビュー作『風の歌を聴け』(1979)と『ノルウェイの森』(1987)くらいしか読んだことがないのですが、こういうことを知ったら他の小説にも興味がわいてきました。

ちなみに東京には、村上春樹さんのファンが集まるジャズ・カフェなるものもあるみたいです。その名も『6次元』。隠れ家みたいでめっちゃ趣深いです。