テキストに書かれていた「get off work」の意味とは?
ずっと前、映画『サンライズ(Sunrise: A Song of Two Humans)』(1927)を観に行った時に・・・
感化されて、同じ週にジェガーさんとイタリア映画上映シリーズにも行ってきたので、また今度感想を書きたいと思います!
と書いたのですが、そのイタリア映画上映シリーズが、先週ついに終わりました。
上映されたのは、以下の9作品。
Films in this series include:
January 16: The Bicycle Thief
January 23: Umberto D
January 30: I Vitelloni
February 6: Le Amiche (The Girlfriends)
February 12: Il Posto
February 20: The Organizer
February 27: 8 1/2
March 6: Juliet of the Spirits
March 13: Amarcord
ジェガーさんと私はこのうち、初回の『自転車泥棒(The Bicycle Thief)』(1948)と最終回の『フェリーニのアマルコルド(Amacord)』(1974)を観に行ったのですが、先週『フェリーニのアマルコルド』を観る前にジェガーさんと美術館の近くで待ち合わせしたところ、当日ジェガーさんから “What time do you get off work today?” というテキストがきました。
ポイント
“get off work” は “leave work” と同じ意味です。
- get something off to have a particular period of time as a vacation
- to leave the place where you work at the end of the day
- get someone off to help someone to be ready to leave a place at the right time
- get something off to send something, for example in the mail
- to not be punished severely or at all for something that you have been accused of in court
- get someone off to help someone to avoid being punished by a court
- used for telling someone to stop touching someone or something
- get someone/something off someone/something used for telling someone to stop another person or thing
- get something off someone to borrow or take something from someone
- [SPOKEN] to have an orgasm, or to make someone have an orgasm
- get someone off [BRITISH] to help someone to fall asleep
- get someone/something off someone/something used for telling someone to stop another person or thing
- get off something to stop talking about a subject because you have become interested in talking about something else
- get off something to leave a bus, plane, or train
(”get off” はさまざまな場面で使われていますが、こんなに意味があるんですね。各意味の例文は、リンク先でご確認ください!)
つまりジェガーさんは、「今日何時に仕事終わるん?」と聞いていたのでした。この表現は日常会話ですごくよく使われるので、テキストやチャットのやりとりなどで目にする機会もとても多いです!
補足
というわけで、なぜジェガーさんがそんなことを聞いてきたかというと、最終回は上映開始時間が30分遅かったことが発覚したからです。上映時間までけっこう余裕ができたので、近くで晩ご飯を食べてから美術館内にあるホールへ向かいました。
すると、『フェリーニのアマルコルド』上映中に、私に悲劇が。なんと、猛烈な眠気に襲われたのです。一生懸命目を開けようとしましたが、目を開けようと思えば開けるほど、目が閉じていきます。危機です。
一応なんとか映画は観たのですが、もはや何の感想も残っていません。いつもなら映画の後の帰り道はバスの中でジェガーさんとひたすら映画について語り合うのですが、その日はずっとジェガーさんの肩にもたれかかって寝てました。
でも、初日に観た『自転車泥棒』の方は、本当良かったです。
これは、やっとの思いで仕事を手にした若い父親が、仕事に必要な自転車をなんとか手に入れるものの、初日にして自転車を盗まれてしまうという物語。
出だしから切ないので、最後は上向きに終わるやろうと思いきや、最後まで切なかったのが衝撃でした。
血眼になって自転車を探す父親と、その父親にただただついて行く息子。その二人の関係を通して見えてくる社会の歪みは、むしろ滑稽です。社会のばかばかしさと、そんな社会に振り回される父親、そしてその社会でこれから生きて行かねばならない息子に焦点が当てられていくのが、実に見事でした。この作品が第二次世界大戦直後の1948年にイタリアで生まれたことが、また深い意味を与えています。
『フェリーニのアマルコルド』も、ちゃんと観ていたら、もしかしたらめちゃくちゃ良い映画だったのかもしれませんが、何も感想がないのが惜しいばかりです。
ちなみにジェガーさんは、『フェリーニのアマルコルド』をめっちゃ気に入っていました。
私はやっぱりもう一度観た方が良いかもしれません。