ボストン・マラソンでの爆発事件のニュースで耳にした「surveillance camera」の意味とは?

ボストン・マラソンの事件について、いろいろニュースを見ていると、”surveillance camera” という言葉を何度か耳にしました。



下の CBS の映像でも、

A surveillance camera, at a nearby Lord & Taylor department store, captured images of the man who was carrying a backpack and talking on a cell phone.(0:23)

とナレーターが語っていました。

ポイント

“surveillance camera” は「監視カメラ」という意味です。

surveillance [発音] | Macmillan Dictionary

surveillance: the process of carefully watching a person or place that may be involved in a criminal activity

(”surveillance” は犯罪行為に巻き込まれる可能性のある場所や人を注意深く観察する、という意味なんですね!)

ナレーターは「近くのデパート Lord & Taylor にあった監視カメラが、リュックサックを持ち歩きながら電話で話す男の画像を捉えました」と言っていたのでした。
2013 Boston Marathon bombings map

(爆発の起こった場所を示す地図 By Anna Frodesiak (talk · contribs) [CC-BY-SA-2.0, via Wikimedia Commons

補足

というわけで、今日一度犯人逮捕の速報が流れましたが、その後警察や FBI が否定し、まだ容疑者逮捕には至っていません。

でも、容疑者らしき人の少なくとも一人は特定されつつあるようです。上のビデオから特徴をまとめると、

  • 若い白人男性で
  • 2度目の爆発が起こる直前に現場付近にいて
  • 黒いリュックサック(backpack)を持ち歩いていて
  • 携帯電話で話をしていて
  • 黒いジャケットにグレーのパーカ(hoodie)で
  • 白い野球帽を逆向きにかぶっていた

とのこと。調査筋によると彼は黒いリュックを床に置き、1度目の爆発が起こった後立ち去った模様。その数秒後に2発目が爆発しました。

現在 FBI は携帯電話の記録から犯人を特定する作業を進めています。顔認識ソフトウェアを用い、監視カメラに映っていた顔と、携帯電話の持ち主の身元証明書の写真を照らし合わせているそう。

ワシントン・ポスト紙のライブ・アップデート記事『Boston Marathon explosions: Day 3』にまとめられていた “What we know(今わかっていること)” には、以下のことが書かれています。(米17日午後4時の最終更新時点 ※映像は私が足しています)

  • 爆発の起こった場所の真向かいにあった Lord & Taylor のカメラに特別な関心が寄せられている。(A Boston city official told The Washington Post that the Lord & Taylor camera on Boylston Street, directly across from the site of the blasts, is of “special interest” to investigators.)
  • 爆発物は「シンプルだけど有害なデザイン」。どこにでもある圧力鍋で作られていて、ボールベアリングや釘、金属の球などが入っていた。(The bombs used for the attacks had a ‘simple but harmful design.’ They were built with common pressure cookers and included BBs, nails, and pellets.)
  • FBI は声明で、オバマ大統領や米上院議員に送られたリシン封書事件は、爆発事件と無関係であると述べている。(The FBI said in a statement that there was ‘no indication of a connection’ between the letters containing the poison ricin that were addressed to President Obama and members of Congress and the bombings.)
  • ボストン市警は爆発の起こった現場の封鎖区域を縮小している。(The Boston Police Department has reduced the crime scene around the bombing.)
  • ボストン大学は、3人目の犠牲者がボストン大学院に通う中国人留学生、呂令子さんだと明らかにした。(Boston University identified grad student, and Chinese National, Lingzi Lu as the third victim to die from the attack.)

  • ボストン・グローブ紙は少なくとも176人の負傷者を生んだ事件の被害者リストをまとめた。(The Boston Globe compiled a list of all confirmed victims of the attack in which at least 176 were injured.)
  • ボストンの連邦裁判所の人たちが午後に避難する騒ぎがあったが、1時間後に業務を再開した。(The Federal Courthouse in Boston was evacuated this afternoon but reopened after an hour.)

まだまだ事件の解明には時間がかかりそうですが、さまざまなメディアがアップデート機能を駆使して最新情報を細かく更新しているので、引き続きチェックしていきたいと思います。

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メディアの自動アップデート機能については以前書きました!→ ハリケーン・サンディの復旧について伝えるニュースで目にした「aftermath」の意味とは?