便利だけど口癖にならないように要注意!「literally」の意味とは?
ジェガーさんは、笑いのレベルが3段階あります。鼻でふふんと笑うのがレベル1、わははと声に出して笑うのがレベル2、そして笑い過ぎて涙出てるのがレベル3です。
先日、久々にレベル3の笑いが起きたらしく、料理をしていると「ひーひー」という笑い声が聞こえてきました。「笑いすぎて声おかしなってんで!」と台所から突っ込むと、”I’m crying!(涙出てんねんけどー!)” とジェガーさん。
「わかったわかった」と言うと、”Look! I’m literally crying!” と言って台所に顔を見せにきました。めっちゃ涙出てて、私ももう少しでレベル3の笑いになるところでした。
ちなみに私のレベル3は、笑い過ぎて苦しくて声が出なくなります。
ポイント
“literally” は直訳のまま「文字通り」という意味です。
- used for showing that what you are saying is really true and is not just an impressive way of describing something
- used when you are describing something in an extreme way that cannot be true
- in the most basic, obvious meanings of the words that are used
- if you translate something literally, you translate each word separately in a way that does not sound natural
(「嘘偽りなく」という意味で使われる以外にも、実際にはありえないことに対して強調する意味合いで使われることもあります!1. a) の例文は “When I told him the news he literally exploded.〔あいつに知らせたら、まじ爆発しよった〕” となっていました。)
ジェガーさんは「見てや!ほんまに涙出てんねんって!」と言っていたのでした。
日常会話でよく使われている単語ですが、このビデオの人みたいに使いすぎて口癖みたいになっている人もいるので、あくまで使いすぎには要注意です。
補足
先日ジェガーさんとついに観てきた『レ・ミゼラブル(Les Miserables)』の特集ビデオでも、ジャン・バルジャン(Jean Valjean)役のヒュー・ジャックマン(Hugh Jackman)が “If you were singing it literally it would be like that.(もしそのまま歌ってたらこうなってたはずです。)”(1:33)、ファンテーヌ(Fantine)役のアン・ハサウェイ(Anne Hathaway)が “She’s literally at the bottom of a hole looking up and realizing she’s never going to climb out of this.(彼女は文字通り穴の底にいて、上を見上げ、ここから外に出ることはもう二度とないと思い知っているのです)”(3:40)と言っていました。
というわけでこの映画、予告編を観た時からかなり期待していたのですが、映画を観たら期待が確信に変わりました。まだまだオスカー候補作などで観ていない作品はいくつかありますが、私が今年度観た中では今のところ一番です。
細かいツッコミどころはちょいちょいありますし、ジェガーさんも「マリウスとコゼットは速攻一目惚れしすぎやろ」と言ってはりましたが、私はそういう細かいところには目をつぶりました。マリウスとコゼットの出会いについても、「あんなけ美男美女やったら速攻一目惚れしてもしゃーないやろ。だいたい一目惚れって速攻するもんやろ」と自分に言い聞かせて納得しました。
そう思わせるくらい、演技と歌が本当に素晴らしいんです。
感情揺さぶられまくり。歌っている人たち自身がもう感情の極みに達してはりますから、もらい泣きしてしまうのも無理はありません。
特に、予告編でも流れているアン・ハサウェイの歌のシーンを観た時は「ここで映画が終わっても良い」とすら思いました。あのシーンだけでもう、十分チケット代のもとは取れました。(下の予告編で流れている歌は一部です!)
歌が素晴らしいミュージカル映画はこれまでにもたくさんありましたが、歌も演技もここまで卓越したミュージカルはないんちゃうかと思っていたら、先ほどの特集ビデオによるとなんとこのミュージカル、歌と演技を同時撮影していたんですね!
エディ・レッドメイン(Eddie Redmayne)が説明してはる通り、これまでミュージカル映画はたいてい先にスタジオで歌を録音して、その後それに合わせて演技をするという手法が取られていました。これやと、制作はスムーズにいきますが、俳優は演技の自由度を奪われます。
それに対してトム・フーパー(Tom Hooper)監督は、俳優の演技を優先。撮影場所にピアノを持ち込み、俳優の演技に合わせて演奏することで、俳優が歌と演技をより深く結びつけることを可能にしたのです。
これについてはヒュー・ジャックマン(Hugh Jackman)がわかりやすく説明してくれてはりますが、この手法によって俳優はより演技に集中することができるようになったそう。歌を歌うことで演技にもいっそう感情がこもっていて、もはやセリフと歌詞が一体化しています。素晴らしすぎて、もうこれからミュージカル映画は全部こうして撮っていって欲しいくらいです。
最後にアン・ハサウェイの奇跡の独唱シーンについても特集ビデオで語られていますが、かわいらしく歌うのをやめてファンテーヌの置かれた絶望的な境遇をメロディに重ね、それに身をまかせて歌ってはったんですね〜。どうりで歌詞がぐいぐい突き刺さってくるわけです。
アン・ハサウェイは今週日曜に発表されるゴールデン・グローブ賞映画部門助演女優賞にノミネートされてはりますが、私はもう彼女が受賞してほしい気持ちでいっぱいです。
とりあえずサウンドトラックは即効でダウンロードしたので、しばらく映画のシーンを脳内リピートして余韻にひたろうと思います。
カテゴリ:Soundtrack(全20曲)
リリース:2012-12-21
レーベル:℗ 2012 Cameron Mackintosh Ltd, Under exclusive license to Polydor Records, a division of Universal Music Operations Limited
価格1,500円
追記
(1.14.2012)
その後、米時間1/13(日)に発表された第70回ゴールデン・グローブ(Golden Globes)賞で、見事アン・ハサウェイ(Anne Hathaway)が助演女優賞を受賞しました!
映画館の案内板で目にした「CONCESSIONS」の意味とは?
復習
Q. 上の特集映像で、最後にアン・ハサウェイが “She’s devastated.”(3:40)と言っていますが、この “devastate” はどういう意味だったでしょう?