米大統領選テレビ討論会第2ラウンドで耳にした「transcript」の意味とは?
ジェガーさんとできるだけ毎週観ている『サタデー・ナイト・ライブ(SNL)』。オープニング・コント(skit)は政治関連の話題が多く、先週末も予想通り、オバマ(Obama)・ロムニー(Romney)両候補によるテレビ討論会の第2ラウンドがネタになっていました。
第2ラウンドはまだ投票する政党を決めていない人たち(undecided voters)から質問を受け、それに答える形で進められます。私は諸事情で第2ラウンドも生で観られず、ハイライトをチェックしただけの状態でこのコントを観たのですが、隣でジェガーさんが「あったあった、こんなん」と反応してくれるので、それを頼りに鑑賞。
最後の質問(質問者を演じているのは飛び入り参加で登場したトム・ハンクス)でリビア(Libya)の話になり、ロムニーさん役から「あの事件についてテロ行為(terrorist act)とすぐに発言してなかったやろ、っていうか今まで一度も『テロ行為』っていう言葉を使ったことないやろ」と追求されたオバマさん役が、”Get the transcript. Get it.”(9:58)と言いました。
リビアの事件詳細→ リビアのアメリカ大使館襲撃事件のニュースで耳にした「evacuate」の意味とは? | ツカウエイゴ
ポイント
“transcript” はここでは「内容を書き起こしたもの」という意味で使われています。
- a written, typewritten, or printed copy; something transcribed or made by transcribing.
- an exact copy or reproduction, especially one having an official status.
- an official report supplied by a school on the record of an individual student, listing subjects studied, grades received, etc.
- a form of something as rendered from one alphabet or language into another.
(ほかに「謄本」や「学校の成績証明書」などの意味もあるんですね。)
オバマさんは、自分がリビアの事件についてテロ行為と発言していたことを証明するために、スピーチを書き起こした記録をチェックせいと言っていたんですね。
大きなスピーチなどの “transcript” はメディアが公開していることもよくあるので、私もこの単語はよく使っています。たとえば、この討論会の第2ラウンドについても、「obama romney “second presidential debate” transcript」などで検索すれば、ディベート内容の書き起こしがたくさんヒットします。それを見ながら YouTube などでビデオを見ると、字幕の代わりになって細かいところもよく理解できるのでおすすめです。
補足
というわけで「内容チェックせい」とオバマさんが言ったわけですが、これに対して司会の女の人が「確かにオバマさんはテロ行為という言葉を使ってはりました」とフォロー発言。予想外のカウンターアタックにロムニーさん思いっきり動揺してはります。
観終わってから実際の討論も観てみましたが、司会の女の人がフォロー発言をした後オバマさんが意気揚々と「キャンディ、それもっとおっきい声で言ってええよ(Can you say that a little louder, Candy?)」(1:13:46)と言ってはりました。第1ラウンドで「元気なかった」と言われていたオバマさんでしたが、第2ラウンドではピンピンしていて、むしろアグレッシブに。コントで2人が今にも取っ組み合いのけんかをしそうな感じで描かれていた理由がよくわかりました。
そんなロムニーさんとオバマさんの討論も、22日についに最終回の第3ラウンドが終了。実は私、これも生で観ることができず・・・。本当はできればパブリック・ビューイング(Public Viewing)にでも行ってその様子もお伝えしたいと思っていたのですが、願い叶わずでした。
11/6(火)の投票日はジェガーさんにくっついて投票所の様子を見に行ってみたいと思っているので、それは実現しますように・・・
追記
(11.06.2012)
投票当日、投票所に行くのを楽しみにしていたら、「もう郵便で送ったで」と言われてしまいました・・・残念!