“中毒” になる人続出!?ギネス記録にも認定された PSY の『江南スタイル』
先週ちらっと紹介した、韓国のラッパー PSY(@psy_oppa)のミュージックビデオ『江南スタイル(Gangnam Style)』。初めて見るとカルチャー・ショックを受けますが、アメリカではこのなんとも言えないビジュアルと “馬ダンス”、曲のテンポの良さに “中毒” になる人が続出しました(ジェガーさん含む)。
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全編韓国語で、もともと国外で売り出す予定はなかったみたいですが(via The Wall Street Journal)、この予想外の影響を受けてアメリカでも『Gangnam Style』の発売が急遽決定。韓国での発売から約2ヶ月後の9/15に発売されるやいなや iTunes のシングルチャートで1位を獲得し、現在(米9/21時点)もまだ1位に君臨しています。
9/20には、『YouTube で最も Like されたビデオ』として ギネス世界記録(Guinness World Records)にも認定されました。
この一連のブームに私はただただ圧倒されるばかりだったのですが、ふと以前『ネット上で流行を生み出す「インターネット・ミーム」の意味とは?』という記事を書いた時に、YouTube のトレンド・マネジャー、ケヴィン・アロッカ(Kevin Allocca)さんが TED Talk で、人から人へ伝播されやすいビデオというのは
- tastemakers(流行仕掛け人)
- communities of participation(コミュニティによる参加)
- unexpectedness(予想外であること)
が大きな役割を持っていると言っていたのを思い出し、試しにこのビデオにも「流行仕掛け人」がいたのかちょっと調べてみました。
すると、ビデオが大きく話題になる9月のちょっと前、8/21に歌手のケイティ・ペリー(Katy Perry)が『江南スタイル』についてツイートをしているのを発見!
Help, I’m in a gangnam style k hole:bit.ly/PVPJ4p
— Katy Perry (@katyperry) August 21, 2012
さらにその1週間後には歌手のブリトニー・スピアーズ(Britney Spears)も Facebook ページでビデオを紹介!
ブリトニーはこの投稿で「できたら振り付け覚えようかな。誰か教えてくれる人ー?! はは」と冗談交じりで言ってはったのですが、それがきっかけでなんと PSY から直々にダンスを教わることになりました。
さらに PSY は、アメリカの長寿コメディ番組『サタデー・ナイト・ライブ(Saturday Night Live)』にも出演。
『サタデー・ナイト・ライブ』は旬の話題や政治ネタを積極的に取り上げていて、これを見るといつも何が今全米で話題になっているかわかるので、PSY のダンスも出てくるかな〜?とは思っていましたが、まさか本人も出てくるとは思いませんでした。
ブリトニーのようにこのダンスに興味を持つ人は多いようで、パロディなどもたくさん普及しています↓
Ponies, Lifeguards & More Parodies of Psy’s ‘Gangnam Style’ (VIDEO) | The Daily Beast(2012年10月)
まさにケヴィン・アロッカさんの言う「流行仕掛け人」「コミュニティによる参加」「予想外であること」の3原則が揃っているわけですね〜
ちなみに現在『江南スタイル』の人気は北大西洋を越え、ヨーロッパ方面にも拡大中。
What is Gangnam Style? Psy brings K-Pop to the UK | The Week(2012年9月)
Gangnam Style could be UK’s first K-pop number one | BBC(2012年10月)
このムーブメント、まだまだ広がっていくのでしょうか。