スラング(俗語)としても使われる「neat」の意味とは?
先週、ジェガーさんとイスラム教のパーティにお呼ばれした時のこと。会場の住所を確認するためと、「君たち何でこんなとこいんねん」と言われた時にサッと出して招待客であることを証明するために、念のため招待状を持参しました。
会場に着いたら、服装の注意は受けたものの、部外者扱いされることはなかったのでほっとしていたら、「何持ってんの?」と話しかけてきた女の子が。
「このカードの差出人が今日招待してくれはったんです」と言うと、カードを見て “This is neat!” と言いました。
イスラム教のパーティの様子はこちらで詳しく書いています→ 英語の「a.k.a.」や「AKA」は何の略語? | ツカウエイゴ
ポイント
“neat” は日常生活でよく使われています。
- tidy and carefully arranged
- someone who is neat likes to keep things tidy
- [American English spoken] very good, pleasant, or enjoyable
- something that is neat is small and attractive
- [formal] a neat way of doing or saying something is simple but clever and effective
- [especially British English] a neat alcoholic drink has no ice or water or any other liquid added
(部屋などに使われると「整頓された」、人に使われると「綺麗好きな」、物に使われると「小さくて感じが良い」、動作や表現などに使われると「巧みな」という言い方になるんですね〜。イギリスではお酒にも使われて「ストレートで」という意味にもなる一方、「素敵な、素晴らしい」という意味で使われるのは主にアメリカみたいです。)
女の子は 3. の意味でカジュアルに「素敵やね!」と言ってくれていたのでした。
補足
そういえば、スタンリー・キューブリック(Stanley Kubrick)監督、ジャック・ニコルソン(Jack Nicholson)主演、スティーブン・キング(Stephen King)原作のホラー映画『シャイニング(The Shining)』(1980)のブルーレイを借りてきた時に特典として入っていたメイキング映像『Making ‘The Shining’』(1980)でも、”neat” を耳にしました。
スタンリー・キューブリックの当時17歳の娘ヴィヴィアン・キューブリック(Vivian Kubrick)がカメラを持ってジャック・ニコルソンの部屋のバスルームに入った時に、ジャック・ニコルソンが “It’s pretty neat, huh?” と言っています(1:22)。
「なかなか綺麗やろ?」ということで、この場合は 1. の意味で使われているんですね!プライベートを見られて恥ずかしそうですが、相手が17歳で監督の娘ということもあってか、いろいろと相手になるジャック・ニコルソンです。
というわけでこのミニ・ドキュメンタリー、もともと BBC で放映されたようで、撮影風景や出演者のインタビューなどが35分間にわたって収められています。このドキュメンタリーですごく興味深かったのは、制作時のシェリー・デュヴァル(Shelley Duvall)とキューブリックの関係。
シェリーの役(ジャックの妻)はストレスで追い詰められていくので、キューブリックもシェリーにわざと意地悪くして、めちゃくちゃストレスに負荷をかけています。その結果、撮影中にシェリーがぶっ倒れることも。それでもキューブリックは作品のためにシェリーに甘くすることはなく、スタッフがシェリーを気にかけると “Don’t symphasize with Shelly.”(「シェリーに同情したらあかんで」)と冷たい一言を放ちます(9:34)。
観ている私、同情しまくり。
でも、2つ目のビデオの最初の方に映るキューブリックのタイプライターの打ち方が、左手だけ指一本でちょっとかわいいです。
私はホラー映画が基本全くダメなんですが、この『シャイニング』はホラーといえども結構好きかもしれません。ジャック・ニコルソンが素晴らしいです。でも、やっぱりところどころ、ぞぞーっと来ます。