映画評論家ロジャー・エバートのドキュメンタリー映画『Life Itself』の特集映像で耳にした「terminology」の意味とは?

以前『映画批評家ロジャー・エバートの訃報ニュースで耳にした「signature」の意味とは?』という記事で以下のように書きましたが・・・

現在は、これまで数々のドキュメンタリー映画を手がけてきたスティーヴ・ジェームズ(Steve James)監督が、マーティン・スコセッシ(Martin Scorsese)& スティーヴ・ザイリアン(Steve Zaillian)制作総指揮のもと、エバートさんのドキュメンタリー映画を制作中。エバートさんが2011年に出版した回想録『Life Itself』が原作になっていて、映画のタイトルも『Life Itself』となっています。私も本を持っているので、これは絶対観たいです。

via 映画批評家ロジャー・エバートの訃報ニュースで耳にした「signature」の意味とは? : ツカウエイゴ

やっとこの映画を観ることができました。

するとその特集映像で、ロジャー・エバートさんの妻チャズさんが “I think Roger would be very happy, you know, to use the terminology he and Gene used, “two thumbs up.”(1:53)と言っていました。

ポイント

“terminology” は「用語」という意味です。

terminology | Cambridge Dictionaries (American English)

terminology: special words or expressions used in relation to a particular subject or activity

(ある特定のテーマや活動に関連して使われる特別な言葉や表現、という意味なんですね!)

つまりチャズさんは「ロジャーは、ジーンと一緒に使っていた『two thumbs up』という用語を使うことをとても嬉しく思っていると思いますよ」と語っていました。この『two thumbs up』というのは、彼らが映画を評価する時に使っていた最高の褒め言葉です。

補足

ロジャー・エバートさんのメモワール『Life Itself: A Memoir』は、実は私の Kindle にも入っているのですが、実はまだ手をつけていません。先に映画を観る格好になりましたが、映画の方は、実は制作中にロジャー・エバートさんが他界されていて、ロジャー・エバートさんの最期の数ヶ月を記録した資料としても大変貴重な作品になっています。

ロジャー・エバートさんはもともとは普通の新聞記者でした。ある時会社所属の映画評論家が辞め、そのポジションにエバートさんが移動したことで、エバートさんは大映画評論家への道を歩んでいきます。映画が大好きで映画評論家を志したというよりは、成り行きで映画評論家になり、その道を究めて行ったというのが印象的でした。

ロジャー・エバートさんは、映画評論家で初めてピュリツァー賞を受賞されたことでも有名です。ハリウッドの『ハリウッド・ウォーク・オブ・フェーム(Hollywood Walk of Fame)』にもロジャー・エバートさんの星形プレートがあります。

2002年に甲状腺ガンと診断され、2006年にガン切除手術で下あごの一部を失って話すことができなくなってからも、ロジャー・エバートさんは精力的に活動を続けていらっしゃいました。2010年には、Esquire 誌に掲載された顔写真も大きく話題になりました。

ロジャー・エバートさんがこれだけ自身の病状についてオープンなスタンスを貫いた背後には、長年の同士である映画評論家、故ジーン・シスケル(Gene Siskel)さんが病のことを周囲に隠し通していたという事情があります。ロジャー・エバートさんにも伝えられていなかったそうで、エバートさんは大変ショックを受けられたそうです。その反動でエバートさんは、自身の病について公にする決意を固めたとのこと。

映画に映るエバートさんの闘病シーンは、ジェガーさんは観るに耐えない様子でした。ロジャー・エバートさんの妻・チャズさんによると、もしも撮影中にエバートさんが他界すると知っていたら、撮影を許可していなかったかもしれないそうです。でも、結果的に、エバートさんの最期まで前向きな生き方が多くの人々をインスパイアしたのではないかと思います。

チャズさんは、ロジャー・エバートさんが50歳の時に結婚。エバートさんはチャズさんと出会って本当に人が変わったそうです。チャズさんが側にいたからこそ、エバートさんは最期まで人生を前向きに全うすることができたのかもしれません。