お笑いの「コント」は英語で何と言う?

先週『「包む」という意味ではない「wrap up」の意味とは?』という記事で「アメリカの長寿コメディ番組サタデー・ナイト・ライブ(@nbcsnl)が40周年を迎えた」と書きましたが、ジェガーさんと私はちょうどその少し前に、番組制作の裏側を追った『Saturday Night』というドキュメンタリー映画を観ていました。

監督は、俳優のジェームズ・フランコ(@jamesfrancotv)さん。2008年の撮影を経て2010年にサウス・バイ・サウス・ウエスト映画祭(SXSW)でプレミア上映されたものの、その後のリリースで一悶着あり、結局劇場公開に至らないまま昨年9月に Hulu でリリースされた作品です。

それについて語った以下の映像を観ていると、”skit” という言葉が出てきました。

I remember this–I can’t remember if it was NBC or ABC, this piece on him [Will Ferrel] a half hour long, just going behind the scenes of Saturday Night Live and how they put their shows together every week, from when they get the host, and how they develop the skits and all this kind of–how it all works.(2:05)

ポイント

“skit” は、「コント」という意味です。

skit | Macmillan Dictionary

skit: a short humorous performance or piece of writing

“sketch” とも言われます。”skit” も “sketch” も、実際ほぼ同じ意味で使われている印象です。

sketch | Longman Dictionary

  1. a simple, quickly-made drawing that does not show much detail
  2. a short humorous scene on a television programme, in a theatre etc, that is part of a larger show
  3. a short written or spoken description

つまりコメンテーターは、「NBC だったか ABC だったかは覚えてませんが、ウィル・ファレルがいた頃のサタデー・ナイト・ライブの裏側 — 毎週どうやって番組を作って、いつホストを獲得して、どのようにしてコントを作って・・・といったあらゆる仕組み — を追った30分番組があったのを覚えています」と言っていたのでした。

補足

ジェガーさんと私は、このドキュメンタリーを観て初めて SNL の裏側を知ったのですが、改めてこの番組のすごさを再確認せずにはいられませんでした。SNL の最もすごいところは、何と言っても、毎週生放送であること。

番組は毎シーズン9月から5月まで続くので、私はてっきり6月〜8月の間にネタを集めて次のシーズンに備えていると思っていたのですが、なんと毎週ネタ出しから始めていました。カメラはその様子を、月曜日から追います。

(日本からはご覧になれない恐れがあります)

  1. 月曜日:アイデア出し(The Pitch Meeting)
  2. 週の始めは、その週のホストとの顔合わせも兼ねて、アイデア出しの会議から始まります。この回のホストは、俳優のジョン・マルコヴィッチ(John Malkovich)さん。プロデューサーの部屋にライターだけでなくキャストもみんな集まって、ぎゅうぎゅうになりながら全員でアイデアを出し合うのですが、まるで文化祭の実行委員会みたいで、めっちゃアットホームです。

  3. 火曜日:ネタ作り
  4. Writers and cast have 24 hours to develop, write and deliver their finished scripts.

    (ライターとキャストは、最終原稿を書いて発表するのに24時間の猶予を与えられる。)

    月曜日にアイデアを出し合って、そこから24時間で形にするというのは、おそろしいスピードです。水曜午後3時の読み合わせ(table read)に間に合わせるため、みんな朝まで必死にネタ作り。でも、体力的にも精神的にもしんどいはずなのに、みんな本気でネタを考えながら本気で笑ってて、心から楽しそうです。

  5. 水曜日:読み合わせ(Table Talk)
  6. この読み合わせがネタの最終オーディションとなります。原稿のあまりの分厚さにびっくり。読み合わせの後はプロデューサーの部屋にホストやヘッド・ライターが集まり、ネタの順番を決めます。

  7. 木曜日:プロダクション入り(Production Meeting)
  8. ディレクターを中心に、原稿に沿ってセットのプロダクションを進行。こちらも各制作部門のトップがディレクターの部屋に集まって話し合うスタイルで、めっちゃカジュアルな雰囲気です。ここから2日弱で舞台が全て整うなんて、信じられません。

    プロダクションが進められる一方で、ライターたちもリハーサル前に原稿をさらに書き直し、ギリギリまで完成度を高めます。

  9. 金曜日:リハーサル
  10. そして前日、リハーサル。事前収録が必要なコントに関しては、収録も行います。夜になると、ファンたちが列を作って並び始めます。

  11. 土曜日:最終リハーサル、本番
  12. 最終リハーサルは本番同様、観客を前に進行。SNL にはニュース番組をネタにした『Weekend Update』というコーナーもあるのですが、そのリハーサルはこの時点で初めて行われます。

    この最終リハーサルの後、観客の反応をもとにさらにコントを一つカットし、最終ミーティングを経ていざ本番へ。

これら一連の流れを知った上で本番映像を観ると、見方が変わってまた面白いです。特に、番組終了時にみんながハグし合うシーンなんて、涙出そうです。

(日本からはご覧になれない恐れがあります)

これをシーズン中毎週繰り返していくなんて、好きでないと本当続けていられません。

ちなみに SNL は、日本では『オレたちひょうきん族』の番組モデルになっていたと言われています。

日本でも伝説的存在になっている番組のモデルが今も続いているなんて、なんか不思議な気分です!

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