日本語に訳しづらい英語「serendipity」の意味とは?

月末は私の誕生日だったのですが、今年はキリの良い誕生日だったこともあり、ジェガーさんに嬉しいプレゼントをもらいました。年齢と同じ数の手紙です。


Riho's 30th Birthday 1

実はこれ、私のかつてのジェガーさんへのプレゼントのオマージュ。ジェガーさんがキリの良い誕生日を迎えた時に私が年齢の数の分だけ手紙を送っていたのを、覚えていてくれたのです。

年齢の数だけ手紙を送るなんて、人によっては興醒めしてしまうかもしれませんが、私はこう見えてけっこうロマンチックなタイプだったりします。ジェガーさんも同じタイプで良かったです。

さっそく一通目の手紙を開けると、お馴染みのジェガーさんのイラストが現れました。

Riho's 30th Birthday 2

読んでみると、以下のように書かれていました。

I’m so grateful for the serendipity that had us meet at that film class at the UW and then again at the bus stop outside.

ポイント

“serendipity” は、日本語にはない言葉として知られています。手紙の中でジェガーさんが単語の解説を書いてくれていたので、以下引用します。

Serendipity: a lucky chance, discovery or accident. (This comes from the Persian fairy tale “The Three Princes of Serendip.” I guess they had a lot of lucky discoveries.)

(思いがけない幸運や、運よく発見したもの、または運の良いアクシデント、という意味なんですね。『セレンディップの三人の王子たち』というペルシャの童話から来ているそうです。)

つまりジェガーさんは、「ワシントン大学の映画のクラスで会い、その後外のバス停でもう一度会ったという思いがけない幸運にとても感謝しています」と書いていたのでした。

補足

ジェガーさんと私の出会いについては About ページでもちょっと書いていますが、あれは本当まさに、「思いがけない幸運」でした。

2人が恋人として付き合い始めた日については全く記憶にありませんが、出逢った日のことは2人とも強烈に覚えています。

もともとアメリカ留学の奨学金制度に合格して渡米したものの、参加したプログラムは受けているのが全員留学生だったため、「アメリカ人とも一緒に授業を受けてみたい」といろいろリサーチしていた私。趣味のクラスがいろいろ紹介されたパンフレットを発見し、英語が不得手でも楽しめるかもという期待から、ショートフィルムを製作するというクラスを選択することにしてみました。もちろん、ショートフィルムなんてそれまで作ったことはありませんでしたが、そのクラスだけ3ヶ月間と長期間だったので安易にそれにしたのです。

留学生と一緒に受けている授業では先生の言っていることは問題なく理解できていて、滞在先のホストファミリーともうまくやっていたので、初日はかなりの期待を持って参加。ところが、期待通り留学生は自分だけで周りは全員ネイティブ(年齢もさまざま)だったにも関わらず、講師が話し始めた途端、英語が速すぎてパニックに。いかに留学生クラスの先生やホストファミリーが分かりやすい言葉を選んで分かりやすいように話してくれていたかを、その時になって初めて痛感しました。緊張しすぎて、もはや自分が話しかけられていることにも気づかず。

これはやばい・・・やっぱり私は留学生クラスにいるべきなんや・・・挨拶しちゃったけどもう来週は無理・・・さようなら皆さん・・・と思っていると、その時遅刻して教室に入って来たのがジェガーさんでした。

その時、パッと入り口を見て私が思ったのは、「なんやあのTシャツ!」

後にそれも “フラッシュ” というスーパーヒーローのモチーフがプリントされたTシャツだったことが分かるのですが、当時はそんなことも知らないので、ただTシャツのインパクトにやられていました。

講師に自己紹介を求められ、「ジェガーです」と言っているにも関わらず「ジャガーじゃなくて?」
と言われて困惑するジェガーさんのおかげでクラスがなごみ、そこで私もちょっとリラックスしたのですが、「そういえばみんな自己紹介してへんかったな。ほな、君から」という講師のいきなりの提案(しかも私から)に再び緊張。立ってみたものの、何をどう話し始めて良いかわからず、しどろもどろになる私を見て、ジェガーさんはジェガーさんで衝撃を受けていたそうです。

そんなこんなで、なんとか初日のクラス(3時間)が終了。もうぐったりしていたので、「ちゃっちゃとバスに乗って帰ろう」と思いバス停に向かったところ、なんと最終バスが行ったところでした。ありえません。

バス停の前でしばらく絶望していると、同じ講座を受けていた人がやってきて「大丈夫?」と声をかけてきてくれたので、その人に「最終バスが行ってしまって他にどうやって帰ったら良いかわからない」と必死で説明していると、そこをたまたま通りかかったジェガーさん。

「うわっTシャツの人や」と思っていると、「何かあったんですか?」と聞いてきて、一緒にいた人が事情を説明すると、「僕車で来てるから送っていけますよ。」

道中は、私が英語に不慣れであることをクラスで十分察知していたジェガーさんが、英語を話す代わりにアメリカの童謡を教えてくれたので、それを2人で歌いながら気まずさを乗り越えて楽しく帰ることができました。

そして、「来週もう一回だけ講座行ってみようかな」と思うようになれたのでした。

それからクラスに行くたびに「あかん、やっぱ無理!」と思うのですが、帰りはジェガーさんが家まで送ってくれるので「やっぱり来週もう一回だけ行ってみようかな」と思い直し、結局最後まで毎週欠かさずクラスに出席。

そして、クラスが終わってもジェガーさんとずっと会うようになり、今に至るわけです。

via You took a year off my life. | Are You A Normal Japanese Girl?(2010年4月)

ジェガーさんのカードにはバス停で会った時のイラストも添えられていましたが、ちゃんとジェガーさんがフラッシュのTシャツを着ていて笑えます。このイラストを見て思い出しましたが、そういえば私は当時お団子ヘアでした。そして、あの日はけっこう雨も降っていました。

こうやって出会った日のことを思い出すと、”serendipity” という単語もすぐに覚えられる気がします。

ちなみに他のカードにも、ジェガーさんらしく英単語がちりばめられていました。たとえば以下のカードでは “emphatic” という単語を教えてくれています。

emphatic: showing or giving emphasis — expressing something forcibly or clearly

(「強調((emphasis)」の形容詞です!)

このイラストでは私がジェガーさんに「コーヒーの豆挽き器、使ったら蓋ちゃんと閉めて!(”Put the top back on the coffee grinder!”)」と怒っているのですが、このセリフは本当何度も言っているので、ネタになっているのが爆笑です。

ジェガーさん、セリフ覚えてるんやったら、蓋ちゃんと閉めてください。

どの手紙もいちいち笑えて英語が覚えられるので、Facebook ページで少しずつ紹介していきたいと思います!