『となりのサインフェルド』から学ぶ!いつもと反対の選択を選ぶという方法

先日初寄稿記事『シットコム『となりのサインフェルド』で耳にした「comeback」の意味とは?』を紹介しましたが、SIJP(Seattle IT Japanese Professionals) の会長が再び書いてくださいました!今回もすごく面白いので、ぜひお楽しみください。


誰にでも、人生で何もかもうまくいかないと思うときがあると思います。その状況を打破する方法はいろいろあると思いますが、意外なところからアドバイスを得られることがある場合もあります。

ご好評(?)にお答えして、今回は『となりのサインフェルド(Seinfeld)』(1989-1998)から ”The Opposite” というエピソードのご紹介です。まずは動画をご覧ください。

負け犬のジョージは気づきます。今までやってきたことはすべて間違いであったと。

It became very clear to me sitting out there today, that every decision I’ve ever made, in my entire life, has been wrong. My life is the opposite of everything I want it to be. Every instinct I have, in every aspect of life, be it something to wear, something to eat … It’s all been wrong. (0:43)

(今日そこに座っていたらだんだんわかってきたんだけど、これまでの人生で選択したことは、全て間違いだった。僕の人生は何もかも望みとは反対になっている。人生におけるあらゆる場面で、僕の本能は、何を着るか、何を食べるかといったことまで、いつも間違ってたんだよ。)

コーヒーショップでジェリー・サインフェルド(Jerry Seinfeld)と彼の元彼女イレーン(Elaine)に愚痴りつつ、いつもと反対の注文をするジョージ。するとジョージの方を見てきた女性がいたので、イレーンがジョージに話しかけることを勧めます。しかしジョージは乗り気ではありません。

Elaine, bald men, with no jobs, and no money, who live with their parents, don’t approach strange women. (1:54)

(イレーン、ハゲ頭で無職で、お金もなくて、両親と住んでるようなやつは、知らない女性に話しかけたりしないんだよ。)

するとジェリーが反論。

Well here’s your chance to try the opposite…. If every instinct you have is wrong, then the opposite would have to be right. (2:04)

(じゃあこれも反対のことをやってみたらどうだよ・・・もし本能がことごとく間違ってるんだったら、反対のことをすればうまくいくんじゃないか。)

そこで、ジョージははいつもやっていることと反対の選択を取ることに決めます。

Yes, I will do the opposite. I used to sit here and do nothing, and regret it for the rest of the day, so now I will do the opposite, and I will do something. (2:20)

(わかった、反対のことをやってみるよ。どうせいつもここに座って何もせずに、一日後悔するんだ。だったらそれとは反対のことをするぞ。よし、やってやる。)

ジョージ、思いきって女性にアプローチ。

George : My name is George. I’m unemployed and I live with my parents.
Victoria : I’m Victoria. Hi.

(ジョージ:ジョージです。無職で、親と住んでます。
ヴィクトリア:私はヴィクトリア。こんにちは。)

するとなんと戦術が成功し、女性をナンパすることができました。動画には映っていませんが、結局、女性が自宅に誘ったときも、ジョージは次のように言います。

Victoria : Are you sure you don’t wanna come up, I mean, it’s only nine thirty.
George : I don’t think we should. We really don’t know each other very well.
Victoria : Who are you, George Costanza?
George : I’m the opposite of every guy you’ve ever met.

(ヴィクトリア:本当にうちに上がらないの?まだ9時半よ。
ジョージ:いや、やめておこう。まだお互いのことをよく知らないし。
ヴィクトリア:あなた一体何者なの、ジョージ・コスタンザ?
ジョージ:君が今まで会った男たちの反対の男だよ)

いつもと反対の選択をするようになってから人生がうまくいき始めたことを、ジョージはジェリーに話します。

George: It has been the dream of my life ever since I was a child, and it’s all happening because I’m completely ignoring every urge towards common sense and good judgment I’ve ever had. This is no longer just some crazy notion. Jerry, this is my religion.
Jerry : So I guess your Messiah would be the Anti-Christ.

ジョージ:子どもの時以来の夢みたいな人生だよ。それも、常識や今までの自分の判断に対する本能を完全に無視しているおかげだ。これはもうおかしな考えなんかじゃなく、ジェリー、信仰だよ。
ジェリー:ということは、ジョージの救世主は反キリスト教ってことだな。

波に乗ったジョージは、ヤンキース球団の面接まで勝ち取り、オーナーのスタインブレナー氏と対峙します。

Mr. Steinbrenner : Nice to meet you.
George : Well, I wish I could say the same, but I must say, with all due respect, I find it very hard to see the logic behind some of the moves you have made with this fine organization. In the past twenty years you have caused myself, and the city of New York, a good deal of distress, as we have watched you take our beloved Yankees and reduced them to a laughing stock, all for the glorification of your massive ego!
Mr. Steinbrenner : Hire this man!

(スタインブレナー:どうも、お会いできて嬉しいです。
ジョージ:すみません、私もそのように言いたいところなんですが、失礼ながらあなたがヤンキースに対して起こした行動の裏にある考えがいまいち読めません。あなたが私たちの愛するヤンキースを物笑いの種にしてきたのを見ても、あなたはニューヨーク市とともに過去20年にわたって災難をもたらしてきたと言えます。あなたのその巨大なエゴの賛美のために!
スタインブレナー:こいつを雇え!

このエピソードでは、ジョージにとってすべてがうまくいきます。

This is a dream, I’m busting, Jerry, I’m busting!

(これは夢だよ。最高だ、ジェリー、最高だよ!)

※“I am busting” や “I am bursting” という表現は、『となりのサインフェルド』の中でジョージがよく使っている表現です。

“Busting” is a synonym for “bursting.” When George says he’s busting, he means he’s “bursting with emotion” (see “a sudden expression or manifestation, as of emotion“). It doesn’t have anything to do with breaking the cycle of bad luck (although that’s certainly a factor in his emotions); he just means he’s really happy.

(”busting” は “bursting(破裂)” の類語です。ジョージが “busting” と言っている時、その意味するところは “bursting with emotion(感情の破裂)” となります。不運のサイクルを破る、ということとはあまり関係ありませんが〔とはいえ、それが彼の感情の要因ではありますが〕、単にとても嬉しいということを意味しています。)

via meaning – What does “I am busting” mean? – English Language & Usage Stack Exchange

僕も大学院で卒業できなく苦しんでいたとき、たまたま、みたこのエピソードのお陰で現状を打破することができました。それは、出来る限り僕の生活を反対にしました。夜遅くまで起きていたのを朝方に変えるとか、こん詰めて研究をするのではなく、運動などをしながら、バランスよく生活を送るように心がけました。

あることを反対にすることは勇気のいることですが、意外と効果があります。30日チャレンジとかがいい例ですよね。

なお、”The Opposite” のエピソードの “behind scene” があるので、興味があったらこちらもご覧ください。


ちなみに、ジョージが反対になるというキャラクターはよくあるパターンで、”The Little Kick” というエピソードではジョージがバッドボーイとなろうとして失敗します。こちらも良かったらどうぞ。


”The Opposite”、面白いですね!会長が紹介してくださっている TED Talk の動画『マット・カッツの30日間チャレンジMatt Cutts: Try something new for 30 days)』で、ナノライモ(NaNoWriMo)が取り上げられていますが、それについては私も以前ブログで取り上げました。

実はこのナノライモ(NaNoWriMo)、今年私も挑戦しようと思っています。私もジョージや会長のように、うまくいきますように・・・!

『となりのサインフェルド』はアメリカの Hulu では全エピソード観られます!

寄稿にご興味があれば、お気軽にメールTwitterFacebook でコメントください。ぜひブログでご紹介させていただきたいと思います!– Riho

※質問なども募集中です!

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▼寄稿第1弾もどうぞ:シットコム『となりのサインフェルド』で耳にした「comeback」の意味とは? : ツカウエイゴ