「よーい、どん!」は英語で何と言う?

ジェガーさんとロングボードに乗って出かけた時のこと。帰りがすっかり遅くなってしまったので、「バスで帰る?」と言ったところ、「僕、ロングボードで帰るわ」とジェガーさんが言いました。

「えっ、まじで?」
「どっちが早いか、競争しようや」
「バスに決まってるやん」
「よし、ほなバスが来て停車した時点から競争や!」

するとまもなくバス登場。さあ停車するぞというタイミングで、ジェガーさんが “Ready, set, go!” と言って颯爽と消え去りました。

ポイント

「よーい、どん!」は、アメリカでは “Ready, set, go!” や “Ready, get set, go!” などと言います。

ready, steady, go! | Oxford dictionary (American English)

ready, steady, go! [British English] (also (get) ready, (get) set, go [North American English, British English]): what you say to tell people to start a race

(イギリスでは “Ready, steady, go!” とも言うんですね!)

つまりジェガーさんは、「よーい、どん!」と言っていたのでした。ちなみに、普通にバスが勝ちました。

補足

先日ジェガーさんと観たドキュメンタリー映画『Thank You For Playing』(日本公開未定)でも、取り上げられていたゲーム『That Dragon, Cancer』の中で親が子どもに “OK, Joel. Ready. Set. Go.”と呼びかけている場面がありました。

下の映像でも 2:19 のところで観られます。

Hugely excited for the That Dragon, Cancer. team’s Kickstarter, which launched today and is already off to a fantastic…

Posted by Thank You For Playing on Wednesday, November 12, 2014

この映画は、とあるゲームデザイナーとその家族の物語。グリーン一家の4人兄弟の末っ子ジョエル(Joel)君は1歳の時に AT/RT(Atypical Teratoid Rhabdoid Tumor: 非定型奇形腫様/ラブドイド腫瘍)と診断され、余命4ヶ月を宣告されてしまいます。父ライアンさんは悲しみを乗り越えるべく、小児がん患者とその家族の闘病をテーマにしたゲームの制作を開始。

インディーゲーム『That Dragon, Cancer』は、クラウドファンディングサイト『Kickstarter』での資金集めに成功し、今秋販売予定となっています。

私はこのゲームを直接プレイしたことはありませんが、映画で見る限り、一般的なゲームとはかなり様相が異なります。ゲームというよりは、まるでグリーン一家の経験を疑似体験するプログラムのよう。ガーディアン紙の記事『That Dragon, Cancer: is it right to make a game about cancer?』によると、母エイミーさんがジョエル君の状況を子どもたちに説明するべく考え出した本がそもそものきっかけだったとのことですが、ゲームに対する概念がすっかり覆されてしまいました。

冒頭の映像でも観られるように、ゲーム・コンベンションなどでも、ゲームをプレイして涙する人続出。確かにインタラクティブなゲームという特性上、本や映画よりもより深く感情移入しそうです。

1歳の時に余命数ヶ月と宣告されたジョエル君は、その後4歳まで家族との生活を過ごしました。

実はこの映画、ニューヨークで4月15日から開催予定のトライベッカ映画祭(Tribeca Film Festival)でプレミア上映予定の新作。なぜそんな作品を私たちがすでに鑑賞したかというと、ジェガーさんが昨年ゲームの祭典『PAX Prime』を取材した際に関係者と知り合い、一足先に素材を送ってもらったからです。

ジェガーさんは『PAX Prime』でライアンさんとも話したそうですが、ライアンさんは涙を浮かべながら、ゲーム制作がライアンさんにとって辛い気持ちを乗り越える癒しの作業になっていたと語ったそうです。

私は今までゲームに対し、「暇つぶし」の印象を拭えないところがありましたが、この映画を観て、ゲームも本や映画と同じように表現手法になることを学びました。『That Dragon, Cancer』は暇つぶしに遊ぶゲームではなく、グリーン一家の思いを「体感する」ゲームです。

以前にも『Papo & Yo』という素晴らしいゲームを紹介したことがありますが、これらのゲームを目の当たりにすると、ジェガーさんがゲームの世界にはまる理由もわかるような気がします。