ネイティブ広告を皮肉ったコメディ番組のエピソードで耳にした「lucrative」の意味とは?

最近ジェガーさんがはまっているテレビ番組があります。その名も『Last Week Tonight With John Oliver』。今年の4月に始まったばかりの新しい番組なんですが、毎週その週に話題になったニュースなどに対して風刺に富んだ論評を繰り広げ、人気を集めています。

最新エピソードは、ミズーリ州で起きた黒人青年射殺事件についてでした。

30分番組なので、私もジェガーさんに勧められて時々観るようになったのですが、今のところ一番気に入ったのはネイティブ広告(native advertisement)を取り上げたエピソード。

その中で、司会のジョン・オリバー(@iamjohnoliver)さんが

Native advertising, though, has been so lucrative for new media organizations.(4:07)

と言っていました。

ポイント

“lucrative” は「儲かる」という意味です。

lucrative | Macmillan Dictionary

lucrative: bringing a lot of money

つまり、ジョン・オリバーさんは「しかし、新興メディアはネイティブ広告で大きな利益を上げています」と言っていたのでした。

補足

というわけで司会のジョン・オリバーさん、「ネイティブ広告」とニュースの関係について辛辣に皮肉っています。ネイティブ広告とは、いわゆる「コンテンツのように見せかけた広告」のこと。普通の広告ではもはや人がクリックしなくなってきたため、広告もどんどん進化しています。

アメリカでは、老舗のアトランティック(The Atlantic)誌やニューヨーク・タイムズ(The New York Times)紙もこの広告記事を取り入れ始めていて、物議を醸しました。

今のところ、ネイティブ広告で最も成功しているのは、日本でも知名度が高まっているバズフィード(BuzzFeed)です。たとえば、以下の『絶対にあった方がいい夏の絵文字10選』という記事は、スターバックスのフラペチーノがスポンサーになっています。
BuzzFeed
夏の絵文字とフラペチーノは一見関係なさそうですが、見出しの下にはさりげなーい宣伝が。

These will be essential to your summer texting game. Get up ‘n’ get goin’, because summer’s here! Grab your favorite Frappuccino®, and soak up the sun.

(これらは夏のメール遊びには欠かせません。さあ起き上がっていきましょう、もう夏です!お気に入りのフラペチーノを持って、太陽を浴びましょう。)

via 10 Summer Emojis That Should Definitely Exist

夏とフラペチーノを一生懸命こじつけています。しかも、記事をずっとスクロールしていくとわかりますが、『絶対にあった方がいい夏の絵文字10選』にもさりげなーくフラペチーノの絵文字が混ざっていて、抜け目がありません。

ジョン・オリバーさんも語っていますが、はっきりいって「ネイティブ広告」を見分けるのは難しいです。そういう目的で作られているので仕方ありませんが、バズフィードはまだしも、ニューヨーク・タイムズ紙などの老舗がネイティブ広告を取り入れると、媒体の信頼低下につながる可能性も心配されます。

ところが、ニューヨーク・タイムズ紙のメレディス・レヴィーン(@meredith_levien)さんはそれをきっぱり否定。

彼女によると、”tell the truth(真実を伝える)” “Be transparent about who’s telling it(広告主を明示する)” “add value to the conversation(対話に価値を与える)” の3つを満たせば大丈夫だそう。

・・・とは言われても、やっぱりニュースと広告をミックスさせて良いものかどうか疑問が残ります。

それはジョン・オリバーさんも同じだったみたいで、最後に面白い提案をしはりました。広告がジャーナリズムにこっそり混ざり込もうとするのならば、ジャーナリズムも広告にこっそり混ぜてみようじゃないか、とのこと。一番最後に流れるコカコーラの CM では、エクササイズ後の男性がおいしそうにコカコーラを飲んだ後に普通にニュースを発信しています。

ところで、ジョン・オリバーさんはネイティブ広告に対してあれこれ言いたい放題ですが、じゃあそのジョン・オリバーさんの番組を配信しているケーブルテレビ局の HBO はどうなのかというと、実は HBO はペイ TV。収入を一切広告に頼っていません。それでジョン・オリバーさんは、「広告」に対して言いたい放題言っても、痛くもかゆくもないんですね〜

ちなみに、そんな『Last Week Tonight With John Oliver』も、ちゃっかりバズフィードでネイティブ広告を打っています。
BuzzFeed 2