「大器晩成型」「遅咲き」は英語で何と言う?

今週『日常生活でよく使われる「go for it」の意味とは?』という記事で、『食べて、祈って、恋をしてEat Pray Love)』(2010)』を観たことについて書きましたが、原作の著者であるエリザベス・ギルバートさんに興味を持って公式サイトを見ていたところ、『Thoughts on Writing | Elizabeth Gilbert(書くことについて思うこと)』というページがあったので読んでみました。

すると、”late-bloomer” という単語が出てきました。

And as she held up her National Book Award, she said, “This is for all the late-bloomers in the world.”

via Thoughts on Writing | Elizabeth Gilbert – The Official Website | ElizabethGilbert.com

ポイント

“late-bloomer” は「大器晩成型」「遅咲きの人」という意味です。

late bloomer | Dictionary.com

late bloomer: a person whose talents or capabilities are slow to develop

(”bloom” は「咲く」という意味です!)

つまり冒頭の文章は、「そして彼女はナショナル・ブック・アワードを手にしながら『世界中の遅咲きの人に!』と言ったのです」と書かれていたのでした。これは、小説家のジュリア・グラス(Julia Glass)さんの話です。彼女は30代後半で初めて書いた小説でこのナショナル・ブック・アワードを手にされました。

補足

エリザベス・ギルバートさんの場合、文章を書き始めたのはもっと前からだったみたいです。でも、彼女はニューヨーク大学(NYU)で文章について習うことに深い意味を見出せず、卒業後は文芸分野での美術学修士号(MFA: Master of Fine Arts)を目指す代わりに、数年間さまざまな土地を旅して人を観察しながら、作家として生きていくための力を養っていたそう。

My life probably looked disordered to observers (not that anyone was observing it that closely) but my travels were a very deliberate effort to learn as much as I could about life, expressly so that I could write about it.

(私のそんな生き方はまわりの人〔といっても、誰もそんなに気にしていなかったと思うけれど〕の目には適当に見えていたと思います。でも私は、人生についてできるだけ明確に学び、それについて書けるようになるため、あえてそういうことをしていました。)

via Thoughts on Writing | Elizabeth Gilbert – The Official Website | ElizabethGilbert.com

出版社には、19歳の頃から自分の書いた作品を送っていたとのこと。

It has never been easy for me to understand why people work so hard to create something beautiful, but then refuse to share it with anyone, for fear of criticism. Wasn’t that the point of the creation – to communicate something to the world? So PUT IT OUT THERE.

(私が理解しがたいのは、一生懸命美しい作品を創作しながら、批判を気にしてそれを誰にも見せようとしない人の心理です。その作品を通して世界とつながることが、創作の意義ではないでしょうか。だから、見せればいいのに!)

via Thoughts on Writing | Elizabeth Gilbert – The Official Website | ElizabethGilbert.com

とは言っても、自分の内面から生まれた作品を人に見せるのは、なかなか勇気がいることです。かくいう私も、ブログを始めた頃は、ブログのことをほとんど人に言っていませんでした。

そういう人に対して、エリザベスさんはこう言い放ちます。

All I’m saying is: Let someone else decide that. Magazines, editors, agents – they all employ young people making $22,000 a year whose job it is to read through piles of manuscripts and send you back letters telling you that you aren’t good enough yet: LET THEM DO IT. Don’t pre-reject yourself. That’s their job, not yours. Your job is only to write your heart out, and let destiny take care of the rest.

(私が言いたいのは、それは人に判断してもらうべき、ということです。雑誌も、編集者も、エージェントも、若い人たちを年収2万2千ドルで雇って大量の原稿の山を読ませ、力不足を伝える手紙を書かせています。つまり、彼らにそれをさせれば良いんです!先に自分で自分を諦めさせることはしないでください。それは彼らの仕事であって、あなたの仕事ではありません。あなたの仕事は、心をこめて書くこと、そして運命に委ねること。)

via Thoughts on Writing | Elizabeth Gilbert – The Official Website | ElizabethGilbert.com

私はこの言葉、かなり好きです。迷いがふっきれます。彼女のこういう潔さに惚れます。

そういえば、『創造性をはぐくむには(Your elusive creative genius)』という TED Talk の考え方にも似たような潔さが表れていてて、めちゃふっきれました。

でも彼女がここまで潔いのは、それだけ自分自身と深く向き合い、さまざまな悩みや辛さを乗り越えてこられたからに違いありません。そういう彼女の芯の強さを、私は尊敬せざるを得ません。