映画『博士と彼女のセオリー』の特集映像で耳にした「internalize」の意味とは?

先週『日常会話でよく使われる「either way」の意味とは?』という記事で、物理学者スティーヴン・ホーキング(Stephen Hawking)博士の半生を描いた『博士と彼女のセオリー(The Theory of Everything)』(日本では2015年3月公開予定)を観たいと書きましたが、さっそく観てきました。


期待していたエディ・レッドメイン(Eddie Redmayne)さんの演技があまりにも素晴らしく、ハートを射ぬかれるどころか度肝を抜いた私。

そこでさっそくエディ・レッドメインさんの演技に関する特集映像を観ていたところ、”internalize” という単語が2回出てきました。

And then, of course, he had the enormous challenge of internalizing the illness.(0:31)

What Eddie had to do was to really understand and internalize these four different stages of illness.(1:11)

ポイント

“internalize” は「(取り込んで)自分のものとする」という意味です。

internalize | Cambridge Dictionaries (American English)

  1. to accept an idea, attitude, belief, etc., so that it becomes part of your character
  2. If you internalize your emotions or feelings, you do not express them openly

(考えや態度、信念などを受け入れ、自分の人格の一部にすることなんですね!2. は、「(感情を表に出さずに)内に込める」という意味です。)

つまり前半は「でももちろん、彼には病気を内在化するという大きな挑戦がありました」、そして後半は「エディに課せられたのは、病気の4つの段階を深く理解し、内在化することでした」と語られていたのでした。

上の映像によると、撮影は時間軸ではなくロケ場所の都合に沿って進んだため、1日に「病気前のスティーブン・ホーキング博士」と「杖で生活するスティーブン・ホーキング博士」、「車いすで生活するスティーブン・ホーキング博士」の3パターンを演じていたそうです。もはや一人3役です。

補足

イギリスの理論物理学者であるスティーブン・ホーキング博士は、21歳の時に筋萎縮性側索硬化症(ALS)を発症。ALS は、今年『アイス・バケツ・チャレンジ(Ice Bucket Challenge)』で改めて認知度が高まった病気です。

博士は当初余命2年と診断されましたが、御年72歳となる現在もご健在。

ホーキング博士は1942年生まれ。オックスフォード大学に17歳で入学。1962年にケンブリッジ大学で大学院生となったが、63年(21歳のとき)に筋萎縮性側索硬化症(ALS)で余命は2年と診断された。発症前からつきあっていた妹の友人ジェーン・ワイルドと1964年に婚約、1965年に結婚。通常、発症から5年程度で死に至る病気だが、途中で進行が急に弱まり、発症から50年以上たっても健在でいる。

via 「ホーキング博士の恋愛」を描く映画(予告編動画あり) « WIRED.jp

映画は、ジェーン・ワイルド(Jane Wilde)さんが2008年に出版した『Travelling to Infinity: My Life with Stephen』という著書が元になっています。

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映画はジェーンさんの視点ではなく客観的に描かれますが、2人を見ていると、ホーキング博士にとっての生きる希望がまさにジェーンさんであることを感じずにはいられません。

ホーキング博士は後半、ジェーンさんとの関係において重大な決断をしますが、それも本当にジェーンさんのことを愛していて、ジェーンさんの幸せを考えた上での決断だったことが伺えます。

2人は今も仲が良く、映画の撮影現場にも揃って足を運んでいました。

予告編でも流れるスティーブン・ホーキング氏の名言が、改めて胸に残ります。

人間の挑戦に限界はない。どんなにひどい人生に思えても、生きていれば希望がある。

(There should be no boundaries to human endeavor. However bad life may seem, while there is life, there is hope.)