レオナルド・ディカプリオの受賞スピーチで耳にした「indigenous」の意味とは?

先週行われた第73回ゴールデン・グローブ賞(the 73rd Golden Globes)授賞式で、私が最も心打たれたスピーチの一つは、レオナルド・ディカプリオ(@LeoDiCaprio)さんのスピーチさんでした。

そのスピーチの中で “indigenous” という単語が2回出てきました。

Lastly, I want to share this award with all the First Nations peoples represented in this film and all the indigenous communities around the world.(2:19)

It is time that we recognize your history and that we protect your indigenous lands from corporate interests.(2:31)

ポイント

“indigenous” はこの場合、「先住の」という意味で使われています。

indigenous | Macmillan Dictionary

  1. indigenous people lived in a place for a very long time before other people came to live there
  2. indigenous plants and animals belong to a region because they developed there

(2. のように植物や動物に使われると「原生の」という意味になります。)

つまり前半は「最後に、この映画で描かれた全ての先住民の方々、そして世界中の先住民族の方々とこの賞を分かち合いたいです」、そして後半は「今こそ皆さんの歴史を理解し、営利目的から守る時です」と語っていたのでした。

補足

ディカプリオさんが主演男優賞を受賞した作品『レヴェナント:蘇えりし者The Revenant)』(日本は4月公開)は、まさに開拓者たちと先住民族の抗争を描く物語です。

ジェガーさんと私はゴールデン・グローブ賞授賞式前にこの映画を観に行ったのですが、「イリニャトゥさん、またやってくれましたか」という感じで、新年早々、至高の映画体験を味わうことができました。

この映画は、同名の小説が元になっています。そしてその小説の主人公は、実在した開拓者、ヒュー・グラス(Hugh Glass)を描いています。

映画は “Inspired by true events” ということで、全てが現実に忠実に基づいているわけではありませんが、ヒュー・グラスさんが熊に襲われて瀕死の状態になり、仲間に見捨てられたところは、実際にあった出来事だそうです。

このヒュー・グラスさんを演じているのがレオナルド・ディカプリオさんで、「見捨てる仲間」を演じているのがトム・ハーディ(Tom Hardy)さん。レオナルド・ディカプリオさんも冒頭の受賞スピーチで褒め称えていましたが、トム・ハーディさんは野生キャラを演じれば右に出る者はいません。この映画でも、もはや獣にしか見えません。

でも、そんなトム・ハーディさんをこの映画で凌ぐ野生キャラと化しているのが、ディカプリオさん。なんせ、野牛(bison)のレバーを生で食べてはりますから。以下のインタビューによると、演技じゃなく本当に食べたそうです。

でも、イリニャトゥさんも語っていますが、ディカプリオさんがこの映画で本当に凄いのは、セリフがほとんどないところ。特に前半は瀕死状態で口がきけないこともあり、ほとんどの演技がボディ・ランゲージでこなされています。以下のシーンでもディカプリオさんは一言も発していませんが、壮絶な演技で、もはや神がかっています。

そして上のシーンでもわかるように、壮絶な演技を支える過酷な自然も、この映画の重要なポイント。撮影監督は『バードマン あるいは(無知がもたらす予期せぬ奇跡)Birdman)』でもイリニャトゥ監督と組んだエマニュエル・ルベツキ(Emmanuel Lubezki)さん。この映画でもカットが計算し尽くされていて、全編にわたって広角レンズが使用され、壮絶な人間ドラマの背後に厳しい自然が必ず目に入るように工夫されています。さすがルベツキさん。

正直、劇場で予告編を初めて観た時は、ひげもじゃのディカプリオさんとひげもじゃのトム・ハーディーさんを見て「男臭そうでもっさい映画やな」と思っていましたが、この映画はもはや映画ではなく芸術作品です。イリニャトゥ監督、2年連続アカデミー賞狙えるのではないでしょうか。

そしてディカプリオさんも、ゴールデン・グローブ賞受賞に引き続き、悲願のアカデミー賞受賞が期待されています。ゴールデン・グローブ賞受賞でスタンディング・オベーションが起こっていたことからも、多くの人たちが彼の受賞を願っていたことが読み取れました。

いや〜アカデミー賞が楽しみです!