話題のヒラリー・クリントン氏のロゴをデザインしたマイケル ・ビェルート氏とは?

今週『ヒラリー・クリントンの大統領選出馬表明動画で耳にした「champion」の意味とは?』という記事を書きましたが、実はヒラリーさんの大統領選出馬表明では、ロゴも話題になっていました。以下の「H」のロゴです。

このロゴが現在賛否両論を巻き起こしていて、いろいろな意見が飛び交っています。たとえば、ニューヨーク・タイムズ紙(@nytimes)のネイト・コーン(Nate Cohn)政治記者は病院の標識を思い出すとツイート。

ウィキリークスはデザインをパクられたと主張。

個人的には、CNN インターナショナルのアンカーを務めるクリスティ・ルー・スタウト(Kristie Lu Stout)さんの「FedEx と『The Who』を足した感じ」という意見に概ね同意です。

そんな言われたい放題のロゴを作ったのは、ペンタグラム(Pentagram)というデザイナー集団に属するマイケル ・ビェルート(@michaelbierut)氏のチームと言われています。

本人はデザインについて言及を控えていますが、ヒラリーさんの以下のツイートをリツイートしてはりました。

マイケル ・ビェルート氏がこれまで手がけた作品と言えば、ニューヨーク・タイムズ本社の外観デザイン。

Nytimes hq.jpg

( “Nytimes hq” by HaxorjoeOwn work. Licensed under CC BY-SA 3.0 via Wikimedia Commons.)

ミュージアム・オブ・アーツ・アンド・デザイン(MAD Museum)のロゴデザインも彼です。

MAD

以下の動画で、上記を含むグラフィック・デザインの仕事について本人が語っていらっしゃる様子が見られます。

しかし私たちが違和感を抱くのは、ヒラリーさんのロゴに「政治らしさ」があまり感じられないこと。2008年のヒラリーさんのロゴは、今回と比べると地味ではありますが、政治の場には馴染んでいました。

Hillary Clinton Feb 3 2008.jpg

(”Hillary Clinton Feb 3 2008” by Calebrw at en.wikipedia. Licensed under CC BY-SA 3.0 via Wikimedia Commons.)

その意味で優れているのは、オバマさんの20008年および2012年のロゴかもしれません。頭文字の O を主体に、シンプルでありながらエレガントな雰囲気を醸し出し、新鮮味も感じさせます。

Obama logomark.svg

(”Obama logomark” by Source. Licensed under Wikipedia.)

以下の動画で、オバマさんのロゴを担当したソル・センダー(Sol Sender )氏のインタビューが観られますが、本人も新しさを意識しつつ、新しくなりすぎないように配慮していたと語っていました。


オバマさんのキャンペーンに関しては、キャンペーン全体のデザイナーを担当したスコット・トーマス(@simplescott)氏のプレゼンも勉強になります。

ちなみにマイケル ・ビェルート氏について調べている時に、世界で最もよく使われている「Helvetica」というフォントに関するドキュメンタリー作品『ヘルベチカ ~世界を魅了する書(Helvetica)』(2007)があることを知りました。

ビェルート氏も出ているようですが、このドキュメンタリーめっちゃ観てみたいです。