事件報道で何度も耳にした、動詞で使われる「fire」の意味とは?

全米が再び、揺れています。震源地は、サウスカロライナ(South Carolina)州。昨年からファーガソン事件を始めとした白人警官による非武装の黒人射殺事件が相次いでいましたが、またしても事件が起こりました。

CNN のニュース映像を見ていると、 “fire” という単語が何度も動詞で使われていたのが気になりました。(以下の映像には実際の銃撃シーンも含まれるので、閲覧にご注意ください。)

In a cell phone video obtained by The New York Times, North Charleston police officer Michael Slager is seen firing eight shots at Walter Scott as he runs away from him. (0:09)

Officer Slager reported he fired his gun after the two men scuffled over the policeman’s Taser. However, the video shows Scott running away when the policeman pulls his gun and opens fire. (0:52)

ポイント

“fire” は、銃などの武器に対して使われると、「発砲する」という意味になります。

fire (verb) | Macmillan Dictionary

  1. if a weapon fires, or if someone fires it, someone uses it to shoot
  2. to make someone leave their job, sometimes as a punishment
  3. if an engine fires, it starts to work
  4. to bake clay at a very high temperature so that it becomes very hard
  5. if you fire questions at someone, you ask them a lot of questions very quickly, so that it is difficult for them to answer

(2. の「解雇する」という意味は有名ですね!)

つまり前半は「ニューヨーク・タイムズ紙が入手した携帯電話の映像には、ノースチャールストンのマイケル・スレーガー警官が、逃げるウォルター・スコットに向けて8回発砲している様子が映っている」、そして後半は「スレーガー警官はテーザー銃をめぐって揉めたあげく銃を発砲したと報告していた。しかし映像には、警官が銃を抜いて発砲した時にスコットは逃げている状態だった様子が映っている」と語られていたのでした。

補足

この事件がこれまでの同じような事件と比べて大きく異なるところは、目撃者が動画を撮影していたこと。そこに映っていた映像は、警官の証言と大きく食い違っていました。

まず、警官は当初、無線で以下のように連絡していました。(以下の映像には実際の銃撃シーンも含まれるので、閲覧にご注意ください。)

223 Dispatch, shots fired. Subject is down. He grabbed my taser.
(発砲。容疑者ダウン。テーザー銃を奪われた。)

その後、ニューヨーク・タイムズ紙(@nytimes)が、目撃者から動画を入手して公開。(以下の映像には実際の銃撃シーンも含まれるので、閲覧にご注意ください。)

この動画では、警官が被害者にテーザー銃を奪われて命の危険にさらされた形跡は見られません。むしろ、警官が被害者を銃撃した後、被害者の体の横にテーザー銃を落としているように見えます。(以下の映像には実際の銃撃シーンも含まれるので、閲覧にご注意ください。)

まもなく警官は殺人の罪で逮捕。もともと被害者の自動車のテールランプ(taillight)が壊れているのを見て車を止めたところから、小競り合いに発展したそうです。

USA Today(@usatoday)紙が昨年のファーガソン事件の際に公開した記事『Local police involved in 400 killings per year(地元警察が関係した殺人は。年間400件)』(8.14.2015)によると、このような事件は全米でおよそ1週間に2回の割合で起こっていることが FBI の2012年の報告書で明らかになっているそうです。

これらの事件では、警官が起訴されずに事件が闇に葬られるケースも少なくありません。今回の事件も、この動画がなければ警官は逮捕されていなかった可能性があります。

動画を撮影した目撃者も、その後メディアのインタビューに答えていました。

独占インタビューを行った NBC News によると、この目撃者は、報復などを恐れて動画を消去することも考えたそうですが、ニュースや警察の報告書を見聞きし、動画の公開に踏み切ったそうです。

この動画はまさに、深い問題の氷山の一角を映し出しています。

SNS

ジェガーママから “If Riho was a squirrel.” というメッセージとともにこの写真が送られてきました。異論はありません。

Posted by ツカウエイゴ on Wednesday, April 8, 2015