映画『インターステラー』の特集映像で耳にした「equation」の意味とは?

先週はチケットが売り切れで観られなかったクリストファー・ノーラン(Christopher Nolan)監督の最新作『インターステラーInterstellar)』(日本は11月22日公開)を、日を改めて IMAX で観てきました!


映画の内容がもともとあまり公開されていないこともあって、ジェガーさんも私も未知の状態で観に行ったのですが、まわりで言われている通り未知の状態で観た方が楽しめると思うので、ここでは内容にあまり触れません。

そのかわり、特集映像で紹介されていた理論物理学者キップ・ソーン(Kip Thorne)さんの話は、映画を観る前に知っていてもめちゃ面白いと思うので、以下の特集映像をご紹介します。この映像の中で、”equation” という単語を何度か耳にしました。

This is the first time the depiction began with Einstein’s general relativity equations.(0:54)

I worked out the equations that would enable him to do the gravitational lensing.(1:25)

We can get some very understandable, tactile imagery from those equations.(2:53)

ポイント

“equation” は、数学で使われると「方程式」という意味になります。

equation | Longman Dictionary

  1. a statement in mathematics that shows that two amounts or totals are equal
  2. the set of different facts, ideas, or people that all affect a situation and must be considered together
  3. when you consider that two things are similar or connected: Look up a word starting with D or S for samples of headword or sentence pronunciations on the LDOCE CD-ROMthe equation of violence with power

(”equal” など、”equ” という接頭語には「平等」という意味があります!)

つまり、最初は「アインシュタインの相対性理論でもってそれ(これまでハリウッドで実現されてこなかったワームホールやブラックホールの正確な描写)が実現したのは、本作が初めてとなる」、二つ目は「彼が重力レンズを利用できるよう、私は方程式を解いた」、そして最後は「われわれはこれらの方程式から、理解可能で立体的に見える映像を生み出すことができた」と語られていたのでした。

補足

というわけでこの映画、なんと理論物理学者キップ・ソーンさんの理論に基づいて作られています。

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アインシュタインの一般相対性理論はブラックホールの存在を予言しており、実際にブラックホール候補天体も数多く見つかっています。ブラックホールは、光でさえも飲み込んでしまうほどの強い重力を持つ天体、いわば時空に開いた“穴”なのですが、理論上、時間方向に反転してやるとなんでも吐き出す穴、すなわちホワイトホールの存在を考えることができます。この両者を結びつける仮想的なトンネルのことを、ワームホールと呼んでいます。この穴を使ってワープができるのではないか、そのような可能性を追求した研究者がいます。

アメリカのキップ・ソーンたち相対論研究者は、ワームホールの理論を使ってタイムマシンを考えました。彼らは、きわめて小さいサイズ(量子論的サイズ)でつくり出されたワームホールを宇宙船が通過できるほどに拡大し、そのままにしておけばつぶれてしまうワームホールというトンネルを支える物質を考え、さらにその口を光速に近いスピードで移動することを想定しました。その上で、光速で運動する物体の時間が遅くなるという特殊相対性理論の結果を適用すれば、過去に戻るタイムマシンがつくれると主張したのです。ただし、これはあくまでも「もし、タイムマシンができる可能性があれば」という知的な遊びで、実際にはありえない物理的仮定を前提としていることに注意が必要です。また、タイムマシンやワープといった概念は因果律に反しているため、残念ながら実際にはできないだろうと考える科学者もいます。

via 宇宙情報センター / SPACE INFORMATION CENTER | ホワイトホールとワームホール

私は物理が苦手すぎて文転した過去を持つザ・文系なので、冒頭のビデオの後半はもはや何の話かわかりませんが、この高度な話についていくだけでなく、物語にしてしまうクリストファー & ジョナサン・ノーラン(Jonathan Nolan)兄弟、すごすぎます。

しかもこの映画は、クリストファー・ノーラン監督のこだわりで、IMAX の70mmフィルムで撮影。『インターステラー』を映画館で観るなら、断然 IMAX がおすすめです。

私は地元の SF 映画祭で『2001年宇宙の旅(2001: A Space Odyssey)』(1968)を初めてシネラマ映画館で観た時に、とてつもない感動を覚えたのですが、IMAX で観る『インターステラー』のビジュアルにもそれに近い感動がありました。

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昨年の『ゼロ・グラビティGravity)』のビジュアルもそうでしたが、個人的に宇宙ものは絶対良い映画館で観るべし、です。

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それにしてもクリストファー・ノーランさん、相対性理論を映画にしてしまうとは・・・!

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その後、『インターステラー』に歴史的視点からも迫ってみました!

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