似ているけどちょっと違う!?「sympathy」と「empathy」の違いとは?

少し前に『契約書などでよく使われる「hereby」の意味とは?』という記事を書いたことがありましたが、あの後、VR(virtual reality)ヘッドセット『Oculus』用の短編映画があるとの情報を入手し、さっそく YouTube で映像を観てみました。

すると “empathy” という単語を何度か耳にしました。

I wanted to be in the same room with some of the characters I loved working on and I want to feel that empathy with the character.(1:09)

Our empathy for him will increase so much more because Henry is right next to you.(1:20)

ポイント

“empathy” は「感情移入」という意味です。

empathy | Cambridge Dictionaries (American English)

empathy: the ​ability to ​share someone else’s ​feelings or ​experiences by ​imagining what it would be like to be in that person’s ​situation

(その人の立場に自分を置いて想像することで、その人の感情や経験を分かち合う能力という意味なんですね。)

“empathy” と聞くと私はつい “sympathy” を連想しますが、この二つは似通っているようで少しニュアンスが異なります。

What is the difference between empathy and sympathy?

Both empathy and sympathy are feelings concerning other people. Sympathy is literally ‘feeling with’ – compassion for or commiseration with another person. Empathy, by contrast, is literally ‘feeling into’ – the ability to project one’s personality into another person and more fully understand that person. Sympathy derives from Latin and Greek words meaning ‘having a fellow feeling’. The term empathy originated in psychology (translation of a German term, c. 1903) and has now come to mean the ability to imagine or project oneself into another person’s position and experience all the sensations involved in that position. You feel empathy when you’ve “been there”, and sympathy when you haven’t. Examples: We felt sympathy for the team members who tried hard but were not appreciated. / We felt empathy for children with asthma because their parents won’t remove pets from the household.

(”sympathy” は「共感」、つまり「(経験などがなくても想像して)寄り添う感情を持つこと」、そして “empathy” は「感情移入」、つまり「(自らの経験などをもとに想像して)相手の感情に入り込むこと」というニュアンスになるんですね!)

via Dictionary.com

というわけで前半は「制作するのが大好きだったキャラクターと同じ部屋に入りたかったですし、キャラクターに対する感情移入を実感したいです」、そして後半は「ヘンリーが真横にいるので、感情移入がかなり増します」と言っていたのでした。

補足

Henry』は『Oculus Story Studio』が手がける2作目の映像作品。『Oculus Story Studio』は元ピクサー(Pixar)のベテラン、サシュカ・ウンゼルト(@saschkaunseld)さんが率っています。制作メンバーもほとんどがピクサー出身。

はりねずみのヘンリーの動きがすごくかわいくて、「これを VR ヘッドセットで観たい!」と思っていると、なんと『VR 映画祭(Kaleidoscope VR Film Festival)』なるものがシアトルで開催されるとの情報を得て、同じく VR に興味を持っているジェガーさんと一緒に少し前に行ってきました。

会場に着くと、さっそく VR ヘッドセットをつけた人たちがうろうろ。
Kaleidoscope VR Film Festival 7

残念ながらこの映画祭ではヘンリーを観ることができなかったのですが、インディーズの VR アーティストたちによる作品が20本以上楽しめるようになっていました。

まず私たちが試してみたのは Oculus の『Condition One』。

Kaleidoscope VR Film Festival 1

デモがいまいちだったので、残念ながら感動はそこまで大きくありませんでしたが、Oculus デビューできたのは嬉しいです。

映画はジャンル別に分かれていて、観たいものを選択できるようになっていました。こちらは電話をはめこむタイプの Oculus の『Gear VR』で視聴します。

Kaleidoscope VR Film Festival 2

映画を観ている人たちはみんな首を回しまくっていて、個人的には映画そのものよりも映画を観ている人を観ている方が楽しかったです。ジェガーさんも首動かしまくり。

Kaleidoscope VR Film Festival 3

一方ジェガーさんによると、私はやたら固まっていたそうです。

Kaleidoscope VR Film Festival 4

こうして客観的に見ると、ちょっとダフト・パンク(Daft Punk)さん的な雰囲気が漂っている気もします。

それは良いとして、ある程度時間が経ったところで、この映画祭を主催している VR アーティストのエージェンシー、『Kaleidoscope』の CEO が前に出てスピーチを始めました。CEO、若っ!

Kaleidoscope VR Film Festival 5

いろいろな VR 関係者を交えたパネルディスカッションも行われていましたが、やはり若い人が多かったです。

Kaleidoscope VR Film Festival 6

でも何より私が一番びっくりしたのは、VR アーティストのためのエージェンシーがすでにできていること。

VR 映画祭で観た作品は正直まだまだ発展途上という感じで、個人的には映画よりもやはりインタラクティブなゲームの方が現段階では VR 向きだと感じましたが、VR 業界が確実に大きくなってきているのを実感すると、これからが楽しみでわくわくします。