病気に関する記事で目にした「depression」の意味とは?

これまでジェガーさんの病気についてブログでは詳しくお話してきませんでしたが、なんとジェガーさんが自分で記事にしていました。

その記事は反響を呼び、なんと英 BBC 局から取材依頼が舞い込むまでに。そこで私も記事を読んでみたところ、”depression” という単語を何度か目にしました。

Dr. Carmen Russoniello, director of the Psychophysiology Lab and Biofeedback Clinic at East Carolina University, is also interested in the use of video games to treat anxiety and depression.

via My Game of Life | Motherboard

“These were patients who were screened for depression and then randomized,” Russoniello said, “and what we found was a significant decrease in symptoms of depression in the video game group that was prescribed over that month time.”

via My Game of Life | Motherboard

ポイント

“depression” は気持ちの落ち込みに対して使われます。「鬱病」という意味もあります。

depression | Cambridge Dictionaries (American English)

  1. a ​feeling of ​sadness, or [medical] a ​type of ​mental ​illness that ​causes ​long ​periods of ​unhappiness
  2. a ​part in a ​surface that is ​slightly ​lower than the ​rest
  3. a ​period in which there is very little ​business ​activity and little ​employment

(悲しい気持ち、あるいは長期間満たされない気持ちを引き起こす精神病を指すんですね。3. のように経済状況に使われると「不景気」という意味になります!)

つまり一文目は「イースト・カロライナ大学の精神生理学研究所及び生体自己制御診療所のカルメン・ラッソニエロ医師も、精神的不安や落ち込みの治療にテレビゲームを利用することに興味を持っている」、そして二文目は「『鬱病の検診を受けた患者たちをばらばらにした結果、一定期間処方を受けたテレビゲームグループにおいて鬱病の症状が劇的に改善されたことを突き止めた』とラッソニエロ医師は語る」と書かれていたのでした。

補足

ジェガーさんの趣味はテレビゲーム(video game)です。記事では、そのテレビゲームが自分の病気と精神的に向き合う上で大きな助けになったことについて書かれていました。

It was a housebound, post-surgery period and I wasn’t working. I’d wake up around 9 AM and play video games until noon, breaking only to eat, be driven to a doctor’s appointment by a family member or let in my home care nurses. These morning gaming hours were the best part of my days and the only waking hours I wasn’t making detailed plans on the various ways I could kill myself.

(その頃は手術後外出できない時期で、仕事も休んでいた。午前9時頃に起きて、正午頃までテレビゲームをした後は、家族に送ってもらって病院のアポに行くか、訪問看護師が来るか。朝のゲームの時間は自分にとって一日で最も良い時間で、自殺に関するいろいろな方法を細かく考えない唯一の時間でもあった。)

via My Game of Life | Motherboard

ジェガーさんは今年の5月、大腸ガン(colon cancer)と診断されました。それまで何ヶ月間もお腹の不調を訴えていたのですが、年齢の若さもあってかガンの可能性が疑われず、お腹の痛みに耐えきれなくなって ER に駆け込んだところで CT スキャンによって発覚しました。

ジェガーさんは即入院となり、48時間後に緊急手術。無事腫瘍を除去し、その後2週間ほど入院していましたが、退院する頃、がん専門医(oncologist)から新たに「CT スキャンにガンの腫瘍の塊のようなものが映っている」との指摘がありました。

その腫瘍はもしかしたら他の臓器に転移してしまっている可能性もあるとのことで、退院の喜びも束の間、まさかの末期の疑いにびっくり。

Unfortunately, because the needed doctors were booked solid, and partially due to the interference of summer vacation, I had to wait several weeks to have these procedures done.

(不幸にも、必要とされる医師はずっと予約が埋まっていて、さらに夏休みの影響もあったため、一連の検査を受けるために私は数週間も待たざるを得なくなってしまった。)

via My Game of Life | Motherboard

目の前に突如そびえ立った “死の実感” を前に、ジェガーさんは自然と自殺方法を考え始めました。

Admittedly it was odd to be planning out my own suicide when I very much did not want to die; I simply needed to prep an exit strategy from the slow horrors of this disease.

(正直なところ、本当は全然死にたくないのに、自殺方法を考えるのは変なことだ。ただこの病のゆっくりと襲いかかる恐怖から逃れる準備がしたかった。)

via My Game of Life | Motherboard

ジェガーさんは朝起きてから夜寝るまで、ずっと自殺の考えに捕らわれ、自殺のことを考えずに済んだのは唯一、趣味のゲームをしている時だけだったそうです。

Gaming wrapped me in serenity, despite the fact that the primary action in these games was heartlessly smiting monsters and people and making everything blow up.

(ゲームのおかげで私は心の静けさに包まれた。ゲームでの主な動きと言えば、モンスターや人間を打ちのめし、あらゆるものを破壊するということなのに。)

via My Game of Life | Motherboard

その後、ジェガーさんはゲームと精神的不安の関係について文献を調べ始めます。すると2010年のアメリカ心理学会(American Psychological Association)の学会誌『Review of General Psychology』で、病院環境下で患者の精神的不安をマネジメントするのに商業テレビゲームが試されたという研究を発見。そこでは「不安に対するテレビゲームの影響は、薬理学的な治療介入と同等に効果的」と結論付けられていました。

I felt my morning video games excursions into these fantasy dimensions were cramming more life into me by making my present existence more varied, more densely packed. The video game worlds were make believe, but the emotional experiences derived from them were not.

(私は、ファンタジー空間に繰り出す朝のゲームの時間が、自分の存在をより豊かにし、濃密にするように感じられ、命が増えたような気になった。テレビゲームの世界は見せかけにすぎないが、そこから派生する感情的な経験は決して見せかけではない。)

via My Game of Life | Motherboard

その後度重なる検査の結果、疑われていた2つ目の腫瘍は何も問題がなかったことが判明し、ジェガーさんの大腸ガンはステージ2と診断されました。ガンの再発率はおよそ25%。この数字が高いか低いかはよくわかりませんが、もしもまたガンが発見される時は、末期の可能性が高いそうです。

ジェガーさんは現在は自殺については考えていないそうですが、今でも不安は常にぶらさがっていて、検査に行く度に死の思いが横切るとのこと。

あまりに赤裸々に綴られた記事なので、私もブログで紹介するか非常に悩みましたが、英 BBC までジェガーさんに取材を申し込んだほど反響のあった記事だったので、思いきって紹介してみました。

ジェガーさんは肉体的には大分回復してきましたが、精神的な回復はまだまだ時間がかかると思うので、引き続き見守っていきたいと思います。